土橋豊

土橋豊（つちはし ゆたか）氏は、1957年大阪府大阪市に生まれ、日本の園芸学者として活躍しています。東京農業大学の教授として教鞭を執り、専門分野は園芸学、園芸療法、都市緑化、そして花の文化史と多岐に渡ります。

1979年に京都府立大学農学部を卒業後、1981年には京都大学大学院農学研究科修士課程を修了しました。その後も研究活動を続け、2009年には「花き類の高温環境下における品質向上および高温ストレス耐性に関する研究」で博士（農学）の学位を取得しています。研究者としてのキャリアは、京都府立植物園温室係長や京都府農業総合研究所主任研究員などを歴任し、2005年には甲子園短期大学教授に就任、その後2016年からは東京農業大学教授として現在に至ります。

土橋氏の著書は多岐にわたり、その知識と情熱が込められています。

主な著書には、

『検索入門観葉植物』全2巻（保育社、1987年）
『観葉植物1000種類の特徴から上手な栽培・管理の仕方まで』（八坂書房、1992年）
『洋ラン図鑑』（光村推古書院、1993年）
『洋ラン』（山渓園芸ハンドブック）（山と渓谷社、1996年）
『ビジュアル園芸・植物用語事典』（家の光協会、1999年）
『熱帯の有用果実』（トンボ出版、2000年）
『カラー・ガーデニング レッド&ピンク』（光村推古書院、2002年）
『ミラクル植物記』（トンボ出版、2009年）
『日本で見られる熱帯の花ハンドブック』（文一総合出版、2013年）
『人もペットも気をつけたい園芸有毒植物図鑑』（淡交社、2015年）

などがあります。

また、共編著や監修としても多数の書籍に関わっています。

『観葉植物事典』（監修、池田書店、1999年）
「トロピカルフルーツずかん」（あかぎかんこ文、土橋監修・文、リブリオ出版、2001年）では、パイナップル、ドラゴンフルーツ、パパイア&グァバ、マンゴー、バナナ、フルーツミックスなど、様々なトロピカルフルーツを紹介しています。
『植物の百科事典』（石井龍一、岩槻邦男、竹中明夫、長谷部光泰、矢原徹一、和田正三共編、朝倉書店、2009年）
『カラーリーフプランツ 葉の美しい熱帯・亜熱帯の観葉植物547品目の特徴と栽培法』（椎野昌宏共著、誠文堂新光社、2017年）
『仕立てて楽しむつる植物 つるバラ・クレマチス・アサガオから珍しい植物まで』（河合伸志, 椎野昌宏共著、誠文堂新光社、2018年）

さらに、海外の園芸書を翻訳し、日本の読者に紹介する活動も行っています。

ウィリアム・ディビッドソン著『観葉植物』（保育社園芸選書、1986年）
* デビッド・パプワース著『球根植物』（保育社園芸選書、1986年）

土橋氏の研究論文や業績については、東京農業大学のウェブサイトなどで確認することができます。

土橋豊氏は、その幅広い知識と研究活動を通じて、園芸学の発展に大きく貢献している人物です。

もう一度検索