土浦郵便局

茨城県土浦市に所在する土浦郵便局（つちうらゆうびんきょく）は、地域の中核を担う郵便局の一つです。郵政民営化が実施される以前は、集配普通郵便局として重要な役割を担っていました。現在の正式な所在地は、〒300-8799 茨城県土浦市城北町2丁目21番地となっています。

沿革

土浦郵便局の起源は、明治維新から間もない時期に遡ります。1872年 8月4日（明治5年7月1日）、この地に土浦郵便取扱所として開設されたのが始まりです。その後、制度の改変に伴い、翌年の1873年（明治6年）には土浦郵便役所へと名称を変更しました。さらに1875年（明治8年）1月1日には、土浦郵便局（等級は二等）として確立され、この翌日からは為替取扱業務も開始されるなど、取り扱うサービスが拡充されました。

郵便事業の発展とともに、1878年（明治11年）10月からは貯金業務も開始され、地域住民の利便性が向上しました。時代の要請に応じて、1890年（明治23年）10月16日には郵便に加え電信業務も取り扱う土浦郵便電信局となりましたが、1903年（明治36年）4月1日に通信官署官制が施行されたことに伴い、再び名称は土浦郵便局に戻されています。

局舎は、その歴史の中で複数回の移転を経験しています。昭和初期にあたる1928年（昭和3年）には、土浦町字内西町から同じ町内の字本町（現在の土浦市中央一丁目付近）へ移転しました。さらに、1937年（昭和12年）3月には新しい局舎が竣工し、字本町から字川口町（現在の土浦市川口一丁目付近）へと再び移転しています。現在の所在地である城北町への移転は、1967年（昭和42年）11月20日のことです。そして、現在の局舎は1987年（昭和62年）に改築されたものです。

業務内容の面でも変化がありました。国際的な郵便・金融サービスの需要に応じる形で、1992年（平成4年）8月3日からは外国通貨の両替および旅行小切手の売買業務が開始されました。また、地域の集配体制の見直しにより、2003年（平成15年）3月24日には土浦南郵便局から一部の集配業務が移管され、2006年（平成18年）9月11日には藤沢郵便局からの集配業務も統合されるなど、管轄区域が再編されています。

2007年（平成19年）10月1日に実行された郵政民営化に伴い、土浦郵便局の一部業務は併設された郵便事業土浦支店およびかんぽ生命保険土浦支店に移管されました。しかし、2012年（平成24年）10月1日に日本郵便株式会社が発足すると、郵便事業土浦支店の業務は土浦郵便局本体に統合される形となりました。かつて同じ建物内にあったかんぽ生命保険土浦支店は、2018年（平成30年）7月17日に別の場所へ移転しています。

主な取扱業務

土浦郵便局では、窓口において多岐にわたるサービスを提供しています。郵便サービスとしては、一般的な郵便物や荷物の引受けはもちろん、印紙の販売、ゆうパック、内容証明などにも対応しています。金融サービスでは、ゆうちょ銀行の貯金、為替、振替、振込、国際送金、さらに外貨両替や旅行小切手の取扱い、国債や投資信託の販売も行っています。保険サービスについても充実しており、生命保険をはじめ、バイク自賠責保険、自動車保険、変額年金保険、がん保険、引受条件緩和型医療保険など、お客様のニーズに合わせた様々な商品を取り扱っており、かんぽ生命保険の個人向け窓口業務の代理店も兼ねています。局内にはゆうちょ銀行のATMも設置されており、時間外でも利用可能です。

この郵便局は、特定の重要な機能も担っています。それは、茨城県西南部、特に郵便番号の上2桁が30で始まる地域あての郵便物を、それぞれの配達局ごとに効率良く区分する地域区分局としての役割です。ただし、例外として、常総市に位置する日本郵便東日本物流センター（郵便番号〒137-8992）に関わる郵便物は、新東京郵便局の管轄となります。もちろん、土浦市内全域の郵便物の集配業務も、主要な業務として日々行われています。郵便窓口とは別に、時間外の郵便物差出しなどが可能なゆうゆう窓口も利用できます。

周辺環境とアクセス

土浦郵便局は、土浦市の中心部からも比較的近い城北町に位置しており、周辺には公共施設や商業施設が集まっています。近隣には、土浦税務署や、かつての関東つくば銀行本店を引き継いだ筑波銀行本店などがあります。また、土浦城跡を整備した歴史的な名所である亀城公園や、つくば国際大学高等学校も徒歩圏内です。主要幹線道路である国道354号線にも面しており、車でのアクセスも比較的容易です。

公共交通機関を利用する場合、最寄りの駅はJR常磐線の土浦駅で、駅から徒歩で約15分程度です。バスを利用する場合は、関東鉄道バスの「土浦局前」停留所が郵便局のすぐ近くにあります。自動車でのアクセスについては、常磐自動車道の土浦北インターチェンジからは南方向へ約4km、桜土浦インターチェンジからは北東方向へ約7kmほどの距離です。来局者向けに、25台分の駐車場が完備されています。

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