在サンタクルス領事事務所

在サンタクルス領事事務所について

在サンタクルス領事事務所は、ボリビア最大の都市であるサンタ・クルス・デ・ラ・シエラ（通称サンタクルス）に設置された日本の領事事務所です。この事務所は、サンタクルス県における領事関連業務を担当しています。特筆すべきは、管轄区域内の在留邦人数が2017年10月1日時点で2624人に達しており、これは在ボリビア日本国大使館の管轄区域内の在留邦人数397人と比較して、約6.6倍という大きな規模である点です。

歴史

この領事事務所の歴史は、日本とボリビアの外交関係の再開と深く関わっています。

1952年: サンフランシスコ平和条約の発効により日本が独立を回復し、ボリビアも同条約の締結国の一つとなりました。同年12月20日には、第二次世界大戦の影響で中断していた日本とボリビアの外交関係が再開されました。
1954年: 沖縄が米軍統治下にあった時代に、琉球政府が「南米ボリビア農業移民募集」を開始しました。同年6月19日には、第一次計画移民として275人が那覇港を出港し、ボリビアへの移住が始まりました。
1957年: 沖縄からの移民は、当初の移住地での伝染病などの困難を乗り越え、サンタクルス県のオキナワ移住地（コロニア・オキナワ）に定住しました。その後、1969年まで合計3231人の沖縄出身者がボリビアに移住しました。
1962年: 在サンタクルス領事事務所が設置されました。この設置は、当地における領事サービスの必要性の高まりを反映しています。
1970年代: 沖縄の住民が国政に参加する権利を得た後、沖縄県選出の参議院議員がサンタクルスの領事事務所の領事館への昇格を要請しましたが、予算や人員の都合により実現には至りませんでした。
2000年頃: 在サンタクルス領事事務所は、在サンタクルス出張駐在官事務所に改称されました。
2014年: 在サンタクルス出張駐在官事務所は、再び在サンタクルス領事事務所に改称され、現在に至っています。

管轄地域

在サンタクルス領事事務所は、サンタクルス県全域を管轄しています。

関連情報

在ボリビア日本国大使館: ボリビアにおける日本の外交代表機関です。
日系ボリビア人: ボリビアにルーツを持つ日系の人々。
オキナワ移住地: 沖縄からの移民が形成したコミュニティです。
日本とボリビアの関係: 両国間の外交、経済、文化交流について。

外部リンク

在サンタクルス領事事務所案内: 公式ウェブサイトで詳細な情報を得られます。
* 同（スペイン語）: スペイン語による情報提供も行われています。

在サンタクルス領事事務所は、サンタクルス県に居住する日本人の生活を支える重要な拠点であり、日本とボリビアの友好関係を深める上で重要な役割を担っています。特に、沖縄からの移民とその子孫が多く暮らすこの地域において、領事事務所は文化交流や地域社会の発展に大きく貢献しています。

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