地域医療振興協会

公益社団法人地域医療振興協会：地域医療の未来を支える活動

公益社団法人地域医療振興協会は、1986年5月、自治医科大学の卒業生を中心に設立されました。その目的は、地域保健医療の向上、住民福祉の増進、そして地域の振興です。2009年12月1日には公益社団法人へと移行し、現在も地域医療の活性化に貢献しています。

協会の活動：医師不足問題への積極的な取り組み

日本の医療現場、特にへき地では深刻な医師不足が問題となっています。この問題に対し、地域医療振興協会は多角的なアプローチで取り組んでいます。具体的には、以下の事業を展開しています。

調査研究と啓発活動: 僻地医療に関する調査研究を行い、その知見を医療関係者や地域住民に普及することで、地域医療の質向上を目指しています。医学生向けの研修プログラムなども実施し、将来の地域医療を担う人材育成にも力を入れています。
医療資源の確保: へき地への医師の派遣や斡旋を行い、医療機関への人材供給を支援しています。また、医療施設の運営管理受託も行い、施設の維持・向上にも貢献しています。
* 医療機関の運営: 協会は全国各地で多くの医療機関を運営しています。これらの医療機関は、地域住民にとってかけがえのない医療拠点として機能しています。運営病院は多岐にわたり、規模もさまざまで、地域医療のニーズに応える体制を整えています。

運営病院の一例: 十勝いけだ地域医療センター、公立黒川病院、石岡第一病院、村立東海病院、日光市民病院、西吾妻福祉病院、東京ベイ・浦安市川医療センター、台東区立台東病院、東京北医療センター、練馬光が丘病院、横須賀市立うわまち病院、横須賀市立市民病院、湯沢町保健医療センター、上野原市立病院、越前町国民健康保険織田病院、公立丹南病院、市立恵那病院、伊豆今井浜病院、伊東市民病院、あま市民病院、三重県立志摩病院、市立奈良病院、飯塚市立病院、市立大村市民病院、公立久米島病院など、多数の病院を運営しています。さらに、無床・有床診療所、介護施設、看護専門学校なども運営しており、地域医療を包括的に支えています。

協会の組織: 会長、理事長には吉新通康氏が就任し、地域医療の発展に尽力しています。

地域医療の課題解決への貢献: 地域医療振興協会は、単に医療機関を運営するだけでなく、地域医療の課題解決に積極的に取り組むことで、地域社会の発展に貢献しています。医師不足、医療格差といった問題に対し、継続的な努力を続けることで、より質の高い、そして公平な医療体制の構築を目指しています。日本の地域医療の未来を担う重要な役割を担っていると言えるでしょう。

今後の展望:少子高齢化が加速する中、地域医療を取り巻く環境はますます厳しくなってきています。地域医療振興協会は、こうした状況を踏まえ、時代の変化に対応した柔軟な対応と、地域住民のニーズを捉えた医療サービスの提供に努めていくことが期待されています。

もう一度検索