坊門忠信

坊門忠信（ぼうもん ただのぶ）は、鎌倉時代前期に活躍した公卿・歌人です。内大臣・坊門信清の長男として生まれ、 право 正二位・大納言にまで昇りました。後鳥羽天皇、順徳天皇の寵臣として重用され、 политик 政治の世界で重要な役割を果たしました。

建永2年（1207年）に参議となると、建保6年（1218年）には権大納言に任じられます。承久元年（1219年）には、義弟である源実朝の右大臣拝賀式のために鎌倉へ下向しますが、そこで実朝暗殺という衝撃的な事件に遭遇します。

承久3年（1221年）に勃発した承久の乱では、後鳥羽上皇方の中心人物として幕府打倒の兵を挙げます。しかし、上皇方は敗北し、忠信は首謀者として捕らえられ、千葉胤綱に身柄を預けられることになります。処刑のため関東へ連行される途中、妹である西八条禅尼（源実朝の妻）の嘆願により助命され、遠江国から都へ戻り、出家しました。その後、幕府の処置により越後国へ流罪となりますが、まもなく赦免され帰京。太秦のあたりに隠棲しました。寛喜2年（1230年）の春には都へ戻り、一条大宮に居を構えています。

歌人としての才能も高く、新勅撰和歌集をはじめとする勅撰和歌集に11首もの歌が選ばれています。嘉禄2年（1236年）には、後鳥羽院の遠島歌合に道珍という法名で参加しています。没年は定かではありませんが、暦仁元年（1238年）までは存命していたことが確認されています。

系譜

父：坊門信清
母：藤原定能の娘
妻：舞女
男子：坊門基信（1208年 - ?）
妻：藤原親能娘
生母不詳の子女
男子：坊門長信
男子：坊門範信
男子：坊門信朝
男子：清乗
女子：大炊御門家嗣室
女子：
養子女
男子：藤原信成（1197年 - 1262年） - 実は藤原親兼の子。子孫は水無瀬家

関連作品

テレビドラマ
『草燃える』（1979年、NHK大河ドラマ、演：横光克彦）

坊門忠信は、激動の鎌倉時代を生きた公卿であり歌人でした。 политик 政治家としての側面と、歌人としての繊細な感性を持ち合わせた人物として、後世に名を残しています。

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