堀江珠喜

堀江珠喜（ほりえ たまき）

プロフィール

堀江珠喜は、1954年5月4日に生まれた日本の英文学者、比較文学者です。大阪府立大学の名誉教授であり、長年にわたり文学研究に貢献してきました。

学歴と職歴

兵庫県西宮市で生まれ、神戸女学院中学部・高等学部を経て、神戸女学院大学文学部英文科を卒業しました。その後、神戸大学大学院文化学研究科博士課程を修了し、学術博士の学位を取得しました。大阪府立大学では助教授、教授を歴任し、後進の育成にも尽力しました。

研究分野

堀江珠喜の研究領域は多岐にわたりますが、特に耽美主義、猫の文学誌、サド・マゾヒズムなどが主要な関心領域です。三島由紀夫とオスカー・ワイルドの耽美主義に関する研究は特に有名で、この分野における第一人者として知られています。また、文学作品における猫の役割や、サド・マゾヒズムの文学的表現についても深く考察しています。

その他の活動

2003年からは、関西文學新人賞の選考委員を務めています。また、事実婚をしていることでも知られています。

著書

堀江珠喜は多数の著書を執筆しており、その研究成果は広く社会に共有されています。以下に主な著書を挙げます。

『ワイルドの時代 世紀末風俗雑話』JCA出版 1984
『世紀末御伽草子 ある小悪魔の囁き』近代文芸社 1984
『サロメと世紀末都市 ワイルドに於ける悪の系譜』大阪教育図書 1984
『薔薇のサディズム ワイルドと三島由紀夫』英潮社 1992
『ベルエポック花模様』北宋社 1992
『助教授の大学講座・二十章』北宋社 1993
『悪女の手帖 女ごころ174葉』北宋社 1993
『猫の比較文学 猫と女とマゾヒスト』ミネルヴァ書房 1996
『妾』 北宋社 1997
『恋愛作法』北宋社 1997
『ロイヤルドルトン 英国の名窯』京都書院 1997
『失敗しない男性選び』燃焼社 1998
『ワイルドとホームズとサロメのレヴュー世界』北宋社 2000
『男はなぜ悪女にひかれるのか 悪女学入門』平凡社新書 2003
『なぜ、男は女の気持ちがわからないのか それでも一緒にいたい?36人のダメ男たち』ゴマブックス 2004
『団鬼六論』平凡社新書 2004
『「人妻」の研究』ちくま新書 2005
『純愛心中 「情死」はなぜ人を魅了するのか』講談社現代新書 2006
『おんなの浮気』ちくま新書 2006
『悪女の老後論』平凡社新書 2007
『名言に学ぶ恋愛の扉36章 恋愛上手はビジネス上手』国書刊行会 2008
『寝取られた男たち』新潮新書、2009
『いい加減な人ほど英語ができる』祥伝社新書、2009
『女心のダンシング』モダン出版　2010
『蛇のファッション考』アートダイジェスト、2012


これらの著書は、文学研究だけでなく、恋愛、人間関係、社会現象など、幅広いテーマを扱っており、多くの読者に支持されています。

外部リンク

いい加減な人ほど英語ができる / 堀江 珠喜【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア
* 堀江 珠喜 - 研究者情報 - J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター

まとめ

堀江珠喜は、英文学、比較文学の研究者としてだけでなく、社会や文化に対する深い洞察を持つ著述家としても活躍しています。その幅広い知識とユニークな視点は、多くの人々に刺激を与え、文学の世界に新たな光を当て続けています。

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