塙英理加

塙 英理加（はなわ えりか）

塙英理加（1990年7月20日生まれ）は、日本の元女子プロボクサーで、愛媛県伊予郡砥部町の出身です。彼女はUNITED BOXING GYMに所属し、プロボクシングの世界で数々の成功を収めた選手として知られています。特に、第3代WBCアジアコンチネンタル女子アトム級王者および第5代OPBF東洋太平洋女子ミニマム級王者の称号を持つことは、彼女の卓越した技術と努力を物語っています。

来歴

長崎大学に在学中、塙はボクシングに興味を持ち、ボクシングを始めることになります。大学卒業後、彼女は愛媛に帰郷するが、ボクシングへの情熱を持ち続け、ジムに通い続けました。彼女の人生に大きな変化が訪れたのは、キックボクサーと結婚した後に上京し、遂にプロボクシングの道を選んだことです。

彼女のプロデビューは2015年7月28日、後楽園ホールで行われた青木沙耶香（EBISU）との試合であり、その試合で彼女は2-1判定で勝利しました。この勝利により、彼女はプロボクサーとしての第一歩を踏み出しました。続く試合でも、彼女は武藤美希子（角海老宝石）およびフロリビック・モンテロ（フィリピン）を相手に連勝し、順調にキャリアを続けました。

特に印象的だったのは、2016年6月に行われたWBCアジアコンチネンタルアトム級王座決定戦での勝利です。この試合では、フィリピンのクリスティーン・ラテューブを3-0判定で下し、見事に初タイトルを獲得しました。さらに、帰国後にはいきいき砥部大賞を受賞し、地元でもその名が知られることになります。

2017年には、世界前哨戦でWBC女子世界ミニフライ級王座に挑むことになりますが、江畑佳代子（ワタナベ）との対戦では、残念ながら0-3判定で初黒星を喫しました。しかし、それにめげず、2017年11月にフィリピンで行われたOPBF東洋太平洋女子ミニフライ級シルバー王者決定戦で勝利し、タイトルを獲得しました。

2018年には、その実績をさらに積み上げ、世界王座挑戦経験を持つジュジース・ナガワと対戦し、4回TKO勝利を収めて東洋太平洋ミニマム級王座を手にしました。これにより、彼女のキャリアはさらに加速しましたが、2019年にはメキシコで行われたWBC女子世界ライトフライ級王座への挑戦で判定負けを喫し、その後の2月に引退届を提出しました。

戦績

プロボクシングにおいて、塙英理加は14戦を行い、10勝（うち4KO勝利）を記録しました。彼女の戦績は、優れた才能と努力の成果を物語っており、女子ボクシング界における重要な選手の一人として位置づけられています。

獲得タイトル

• - 第3代WBCアジアコンチネンタル女子アトム級王座
• - 第5代OPBF東洋太平洋女子ミニマム級王座

受賞歴

• - いきいき砥部大賞

関連項目

• - 女子ボクサー一覧
• - 東洋太平洋ボクシング連盟王者一覧
• - 長崎大学の人物一覧
• - 愛媛県出身の人物一覧

彼女のストーリーは、多くの若いアスリートにとってインスピレーションとなることでしょう。彼女の経歴は、努力と情熱が実を結ぶことを示しています。

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