外国自動車輸入協同組合

外国自動車輸入協同組合（FAIA）の概要

外国自動車輸入協同組合（Foreign Automobile Importers Association、略称FAIA）は、1975年8月11日、中小企業等協同組合法に基づき設立された業界団体です。日本の輸入車市場において、正規輸入代理店ではない、並行輸入業者（輸入代行業者）によって構成されています。

FAIAの設立目的は、世界各国から魅力的な自動車を輸入し、消費者に低価格で提供することにより、輸入車市場の健全な発展に寄与することです。そのため、組合員である並行輸入業者に対して、様々な事業を通じてサポートを行っています。

FAIAの事業内容

FAIAは、組合員を支援するために、以下の事業を展開しています。

L/C代行輸入事業: 貿易における信用状（Letter of Credit、L/C）の発行手続きを代行することで、輸入業務の円滑化を支援します。これは、海外メーカーとの取引におけるリスクを軽減し、安定した輸入を可能にするための重要な事業です。
共同納車前検査（PDI）事業: 自動車が日本に到着した後、納車前に共同で検査を行うことで、品質管理の徹底と、顧客への安心安全な提供を目指します。検査項目は、車両の状態、機能、安全性の確認など多岐に渡り、高い基準を設けています。
パーツ供給事業: 輸入車の修理に必要な部品を共同で調達・供給することで、組合員が効率的に事業を進められるよう支援します。安定した部品供給体制は、顧客満足度向上に直結します。
整備事業: 組合員が輸入車の整備技術向上のため、技術指導や情報交換の場を提供します。高度な整備技術の習得は、安全な自動車の維持管理に不可欠です。
教育・技術情報の提供: 輸入車に関する知識や技術の向上を図るための研修やセミナーなどを開催し、組合員のスキルアップを支援します。専門家の育成は、業界全体のレベルアップに繋がります。

これらの事業を通じて、FAIAは組合員の事業活動をサポートし、日本の輸入車市場の活性化に貢献しています。

FAIAと日本自動車輸入組合（JAIA）の違い

FAIAとよく似た名称の団体として、「日本自動車輸入組合」（略称JAIA）が存在します。しかし、JAIAは正規輸入代理店業者によって構成される団体であり、FAIAとは全く異なる組織です。FAIAは並行輸入業者を、JAIAは正規輸入代理店業者をそれぞれ代表しているため、両者は異なる役割を担っています。

関連団体

FAIAは、日本の自動車業界における他の団体とも連携しています。例として、以下のような団体が挙げられます。

日本自動車会議所
一般社団法人 日本自動車販売協会連合会
一般社団法人 全国軽自動車協会連合会
一般社団法人 日本中古自動車販売協会連合会
一般社団法人 日本自動車リース協会連合会
一般社団法人 全国レンタカー協会
一般財団法人 全日本交通安全協会
* 一般社団法人 日本二輪車普及安全協会

これらの団体との連携を通じて、FAIAは日本の自動車業界全体の健全な発展に寄与することを目指しています。

まとめ

外国自動車輸入協同組合（FAIA）は、日本の輸入車市場において重要な役割を担う業界団体です。並行輸入業者を支援することにより、消費者に多様な選択肢と低価格を提供し、市場の活性化に貢献しています。今後も、様々な事業を通じて、日本の自動車業界の発展に貢献していくことが期待されます。

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