外堀通り (大分市)

外堀通りの概要

外堀通り（そとぼりどおり）は、大分県大分市の中心部に位置する重要な道路です。中央通りから東方へ延びており、最終的には大分川の近くに至ります。この通りの正式名称は大分市道府内金池線であり、都市計画道路としては外堀西尾線という別名も持っています。

この通りはかつて府内城の外堀が存在していた場所に整備されたもので、歴史的な背景を持つ場所でもあります。さらに、かつては国道10号の一部でありましたが、1975年に金池バイパスが開通したことによって市道に切り替えられました。この転換が外堀通りの役割を大きく変えることとなりました。

外堀通りは大分市のメインストリートである中央通りの大分駅前から東側へと伸びており、途中で大手町1丁目交差点と遊歩公園通り（都市計画道路県庁前古国府線）と交差します。通り沿いには、旧大分パルコ、コンパルホール、九州電力大分支社、大分バス金池ターミナルといった重要な施設が存在し良好なアクセスが確保されています。さらに、東側には大分市立金池小学校や大分市立長浜小学校、大分地方気象台といった教育機関や公共機関も近隣に点在しており、地域にとって非常に重要な役割を果たしています。

2013年、外堀通りでは大分駅周辺総合整備事業の一環として、旧パルコ前のエリアを一方通行にし、中央通りへの進入を禁止する計画が立案されました。しかし、この案は地元の商業関係者からの強い反対により延期され、今後の展開に注目が集まっています。

沿革

外堀通りの歴史は深く、いくつかの重要な出来事がこの通りの発展に寄与してきました。

• - 1878年 (明治11年) には、熊本地方裁判所の大分支庁がこの通りに庁舎を新しく移転しました。
• - 1886年 (明治19年) に、大分始審裁判所の新しい庁舎が完成しました。
• - 1891年 (明治24年) に、府内城の堀が埋め立てられ、通りの形状が変わりました。
• - 1916年 (大正5年) には、九州水力電気（後の九州電力）が支店を新築しました。
• - 1945年 (昭和20年) 7月には、大分空襲により大分地方裁判所の庁舎などが焼失しました。その後、大分地方裁判所は一時的に県立盲唖学校の校舎を仮庁舎として使用し、1949年には荷揚町へ移転しました。
• - 1975年 (昭和50年) には、国道10号の金池バイパスが開通し、外堀通りの交通状況が一変しました。

このように外堀通りは、その歴史の中で多くの重要な出来事が紡がれ、今日の大分市における重要な交通路としての役割を果たしてきました。

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