大の里泰輝

大の里 泰輝

大の里 泰輝（おおのさと だいき）は、2000年6月7日生まれ、石川県河北郡津幡町の出身で、二所ノ関部屋に所属する大相撲力士です。本名は中村 泰輝（なかむら だいき）で、体格は身長192cm、体重182kgという大柄な体を有し、2024年7月時点では西関脇という最高位に位置しています。

相撲の道のスタート

大の里は、小学1年の時に津幡町少年相撲教室で相撲を始めました。彼の相撲への情熱は、テレビで見た穴水町出身の三輪隼斗に影響を受けたことがきっかけだったと言われています。その後、糸魚川市立能生中学校へ相撲留学し、以降は新潟県立海洋高等学校、さらに日本体育大学に進学しました。

大学時代の2019年には、第74回国民体育大会相撲競技青年の部個人戦で優勝し、11月には第97回全国学生相撲選手権大会で学生横綱にもなりました。2021年には全日本相撲選手権で優勝、更に2022年にはワールドゲームズ無差別級で金メダルを獲得しました。これにより、相撲界での存在感を高めていきました。

大相撲入りの決断

大学4年次の2022年、彼は大相撲入りを決意し、二所ノ関部屋に入門しました。その際に選ばれた四股名「大の里」は、大正時代の大関・大ノ里萬助に由来しています。入門後の初土俵は2023年5月場所で、黒星からのスタートとなったものの、好調に勝ち進みました。

2023年7月場所では東幕下3枚目に位置し、4勝3敗の成績で新十両昇進を果たしました。この昇進は、同部屋から新十両へ昇進するのが2012年以降の初めてのことでした。

新十両の会見において大の里は、常に謙虚な気持ちを大切にし、「誰からも愛される関取になりたい」と抱負を語りました。彼が目指すのは、若い力士たちの憧れとなる力士像です。

争いと成績

2023年9月場所では新十両力士として快進撃を見せ、初日から9連勝を達成しました。同年11月の場所でも好成績を収め、最終的には入幕が決定しました。2024年1月場所では新入幕として横綱・照ノ富士との対戦を経験し、11勝4敗で敢闘賞を受賞。

3月場所では西前頭5枚目に昇進し、さらなる活躍を見せました。5月場所では西小結に昇進し、未成年飲酒問題を受けて謝罪を行うなど、成長過程の中での苦い経験もありましたが、掬い投げで横綱初白星を取得するなど、一歩ずつ前進を続けています。

取り口と今後の展望

大の里は、体の大きさを生かした動きのキレを持ち、素早い踏み込みと右差しから前に出る速攻が特徴です。押し相撲も得意で、立合いの鋭さに関してはさらなる向上が求められるという声もあります。将来の大関入りについても期待されており、次世代の相撲界を担う存在として注目されています。

人物背景

趣味は散歩で、好きな歌手は湘南乃風、好物は魚全般と多彩な側面があります。また、幼少期から阪神タイガースを応援するファンでもあります。これらの趣味や興味は、彼の人柄を感じさせます。

大の里は、これからの相撲界に大きな影響を与える若手力士として、成長し続ける姿勢を持っています。今後の活躍から目が離せません。

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