大久野村

大久野村（おおぐのむら）

概要

大久野村は、かつて東京都の西部に位置していた西多摩郡に属する村でした。現在の日の出町の西部に該当します。この地域は、平井川、北大久野川、玉の内川などの河川が流れ、豊かな自然に恵まれていました。

歴史

沿革

1889年（明治22年）4月1日 - 町村制の施行に伴い、大久野村は単独で村制を施行し、神奈川県西多摩郡大久野村として成立しました。
1893年（明治26年）4月1日 - 西多摩郡が、南多摩郡、北多摩郡と共に東京府へ編入されました。
1943年（昭和18年）7月1日 - 東京都制が施行され、東京府が廃止されました。
1945年（昭和20年）12月15日 - 大久野村羽生にて、疎開中の日本刀150余口が押収される羽生事件が発生しました。この事件は、終戦直後の混乱期における出来事として記録されています。
1955年（昭和30年）6月1日 - 大久野村は平井村と合併し、新たに日の出村が発足したことにより、大久野村としての歴史を閉じました。

行政

大久野村の歴代村長は以下の通りです。

三澤三郎：1889年6月 - 1901年5月
宮岡兵吾：1901年5月 - 1902年6月
羽生平作：1902年6月 - 1906年5月
三澤一二：1906年6月 - 1910年1月
志茂忠：1910年10月 - 1918年10月
川上多摩樹：1918年11月 - 1930年11月
羽生平治：1930年11月 - 1931年3月
古山啓蔵：1931年4月 - 1936年1月
山崎善之助：1936年1月 - 1944年1月
山崎周作：1944年3月 - 1946年11月
三澤治男：1946年11月 - 1951年4月
山崎角助：1951年4月 - 1955年5月

交通

鉄道

日本国有鉄道（ → 東日本旅客鉄道）
五日市線（岩井支線）
大久野駅 - 武蔵岩井駅

岩井支線は、1971年2月1日に大久野駅 - 武蔵岩井駅間が廃止され、1982年11月15日には武蔵五日市駅 - 大久野駅間も廃止されました。これにより、大久野村を通る鉄道はすべて廃線となりました。

参考文献

角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 13 東京都』、角川書店、1978年、ISBN 4040011309
日本加除出版株式会社編集部『全国市町村名変遷総覧』、日本加除出版、2006年、ISBN 4817813180

関連項目

* 東京都の廃止市町村一覧

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