大仏橋

福島市を象徴する橋：大仏橋

大仏橋は、福島県福島市の阿武隈川に架かる国道4号福島南バイパス（国道115号重複）の道路橋です。その特徴的な外観と、市街地における重要な役割から、福島市のランドマークの一つとして親しまれています。

概要

全長：218.3m
主径間：98.5m
幅員：11.3m×2
形式：3径間連続鋼下路式平行弦ワーレントラス橋
竣工：1972年（下り線）、1973年（上り線）
施工：宮地鐵工所

橋は薄緑色に塗装された鋼製トラス橋で、美しい景観を形成しています。橋の名前は、福島城の別名である「大仏城（だいぶつじょう）」にちなんで名付けられました。地元では「おさらぎ」という呼び名が一般的であったため、「おさらぎばし」という名前が採用されました。バイパス建設当初は福島大橋と名付けられていましたが、変更されています。

歴史

大仏橋は、従来の国道4号を通っていた信夫橋周辺の交通渋滞を緩和し、隣接する松齢橋の交通量増加に対応するために建設されました。1972年12月には、年末年始の交通量増加に対応するため、下り線側の橋を対面通行で暫定的に開通させました。その後、1975年に上り線側の橋が開通し、両方向の通行が可能になりました。

開通当初は片側2車線でしたが、舟場町交差点の混雑緩和のため、下り線側の歩道を撤去して車線が追加されました。歩行者のために、1992年には大仏歩道橋が別途架けられました。現在は上り線が2車線、下り線が3車線で運用されています。

2011年の東日本大震災では、橋のトラス下弦部に座屈と亀裂が発生する被害を受けました。余震による落橋を防ぐため、一時的に通行規制が実施されました。

周辺情報

大仏橋の周辺には、以下の施設があります。

福島県警察本部
福島県庁舟場町分庁舎
福島県庁本庁舎

また、橋の北詰には、福島県庁裏の河川敷に整備された隈畔と呼ばれる親水公園に繋がる遊歩道があります。市民の憩いの場として親しまれています。

隣の橋

阿武隈川における大仏橋の隣の橋は以下の通りです。

上流側：天神橋
* 下流側：松齢橋

大仏橋と松齢橋の2つのトラス橋が隣接して架設されている景観は、福島市の特徴的な風景の一つとなっています。

大仏橋は、交通の要所としてだけでなく、福島市のシンボルとして、これからもその役割を果たし続けるでしょう。

もう一度検索