大原はじめ

大原はじめ：変幻自在のプロレスラー

大原はじめは、1984年 7月24日生まれ、神奈川県川崎市出身のプロレスラーです。本名は同じく大原甫。プロレスリング・ノアに所属し、その独特なファイトスタイルと高い実力で、多くのファンを魅了しています。

若き日の鍛錬とメキシコでの飛躍

中学生時代には髙田道場に通い、高田延彦や桜庭和志から指導を受けました。その後、服部栄養専門学校で調理師免許を取得するという異色の経歴を持ちます。2003年に闘龍門13期生として入門し、新日本プロレスのオカダ・カズチカと共に練習に励みました。2004年、メキシコのアレナコリセオで松山勘十郎戦でデビューを飾り、そのキャリアをスタートさせます。

2005年には新日本プロレスLA道場に遠征後、CMLLに参戦。奥村茂雄、田口隆祐とのトリオ「Kamikaze Nippones」を結成し、CMLLのレギュラーとして活躍しました。2006年には、22歳という若さでNWA世界ウェルター級王座を獲得。その才能をメキシコで開花させました。

世界を舞台にした活躍とハッスルでの変身

2008年には、ドラディションやNWEに参戦し、ウルティモ・ドラゴンとマスカラコントラマスカラを行うなど、世界を舞台に活躍。また、師匠でもあるウルティモ・ドラゴンからNWAインターナショナルジュニアヘビー級王座を奪取しました。同年末には、ハッスルに「REY大原」として所属。新たなリングネームで活動しました。

2009年には、メキシコのアレナメヒコでウルティモ・ドラゴンとのマスカラコントラカベジェラを行い、同年12月にはSMASHに所属、リングネームを大原はじめに戻しました。

SMASH、WNCを経て、ノアへ

2010年8月にはSMASH本隊を離れ、フィンランドのFCFでスターバックに師事。ジェシカ・ラヴとのコンビで活躍しました。2012年からは、SMASHの後継団体であるWrestling New Classic（WNC）に所属。しかし、2013年1月にWNCを退団。プロレス活動が見られなくなった後、プロレスリング・ノアに覆面レスラー「マイバッハSUWA Jr.」として突如現れます。その正体は大原ではないかと噂され、後に自ら正体を明かしました。

マイバッハSUWA Jr.としての活躍と正体判明

マイバッハSUWA Jr.は、SUWAが扮するマイバッハ谷口Jr.と同じデザインのマスクを被り、全身を黒ずくめのボディースーツで覆っていました。言葉を発することはほとんどなく、NO MERCYのメンバーを通して意思を伝えていました。その正体は謎に包まれていましたが、2013年8月24日の試合で自ら覆面を脱ぎ、大原はじめであることを明かしました。その後、NO MERCYの一員としてノアに参戦し、その実力を遺憾なく発揮しました。

ノアでの活躍とユニット遍歴

2014年1月にはNO MERCYを裏切り、「超危暴軍」へ加入。2015年3月には正式にノアに入団しました。2016年3月には、GHCジュニアヘビー級タッグ王座を奪取。2019年5月には杉浦軍に加入し、2020年には「フルスロットル」を結成。2022年には「金剛」に加入するなど、様々なユニットを渡り歩いています。

得意技とファイトスタイル

大原のファイトスタイルは、曲者揃いのノアジュニアの中でも独自の地位を築いています。悪童のような際どいプレーが最大の持ち味です。得意技は以下の通りです。

フィンランド式フォア・アーム：変形フライング・エルボー・アタック。ロープから走り込んで相手の胸板や後頭部を撃ち抜く、フィニッシュ・ホールド。
ムイビエン：変形の腕極め式逆片エビ固め。相手の腕を極めながら体重をかけ背中を反らせる、もう一つのフィニッシャー。
変型ムイビエン、ムイビエンクラッチ、ムイビエンニー、ピョン・ウーなど、多彩なムーブ。
SUWA式側転フォール、エルボー・バット、Do It! Nowなど、バリエーション豊かな技を持つ。
リストクラッチ式フィッシャーマンズ・スープレックス：デビュー当初から愛用するフィニッシャーの１つ。

タイトル歴

大原はじめは、数々のタイトルを獲得しています。

プロレスリング・ノア
GHCジュニアヘビー級王座（第33代）
GHCジュニアヘビー級タッグ王座（第23、26、35、43、45、52代）
日テレG+杯争奪ジュニアヘビー級タッグ・リーグ戦優勝（2014年）
闘龍門
NWA世界ウェルター級王座（第54・56代）
NWAインターナショナルジュニアヘビー級（第21代）

その他の情報

2017年より定時制高校に入学、2020年に卒業し、星槎大学へ進学するなど、学業にも励んでいます。

まとめ

大原はじめは、メキシコでの活躍を経て、日本のプロレス界で独自の地位を築き上げたプロレスラーです。その変幻自在なファイトスタイルと、数々のタイトル獲得で、今後も多くのファンを魅了し続けることでしょう。

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