大和駐屯地

陸上自衛隊大和駐屯地の概要

陸上自衛隊大和駐屯地は、宮城県黒川郡大和町に所在する、東北方面隊隷下の駐屯地です。第6偵察隊を始めとする部隊が駐屯しており、地域防衛において重要な役割を担っています。駐屯地司令は第6偵察隊長が兼務し、近隣の王城寺原演習場を大和駐屯地業務隊が管理しています。

沿革

大和駐屯地は1956年（昭和31年）3月28日に開設されました。当初は第6特車大隊や第6偵察中隊が移駐し、その後、部隊の改編や新編が行われました。

主な沿革は以下の通りです。

1956年3月28日：陸上自衛隊大和駐屯地が開設。
1956年3月31日：第6特車大隊が福島駐屯地から、第6偵察中隊が船岡駐屯地から移駐。
1962年1月18日：第6特車大隊が第6戦車大隊に称号変更。
1962年8月15日：第6管区隊が第6師団へ改編、第6対戦車隊を新編、第6偵察中隊が第6偵察隊に改称。
1999年3月29日：第6対戦車隊が廃止。
2006年3月27日：第6師団の後方支援体制変換に伴い、第6後方支援連隊第2整備大隊戦車直接支援隊、第6後方支援連隊第2整備大隊偵察直接支援小隊を新編。
2015年3月26日：東北方面会計隊の改編に伴い、第390会計隊が廃止、第381会計隊大和派遣隊が設置。
2019年3月25日：第6戦車大隊および第6後方支援連隊第2整備大隊戦車直接支援隊が廃止。
2019年3月26日：第22即応機動連隊機動戦闘車隊が編成完結、第6後方支援連隊第2整備大隊即応機動直接支援中隊直接支援小隊が配置、第6偵察隊長が駐屯地司令職に職務指定。

駐屯部隊

現在、大和駐屯地には以下の部隊が駐屯しています。

東北方面隊隷下部隊
第6師団
第6偵察隊
第22即応機動連隊
機動戦闘車隊
第6後方支援連隊
第2整備大隊
偵察直接支援小隊（第6偵察隊を支援）
即応機動直接支援中隊
直接支援小隊（第22即応機動連隊機動戦闘車隊を支援）
東北方面会計隊
第381会計隊
大和派遣隊
東北方面システム通信群
第103基地システム通信大隊
第303基地システム通信中隊
大和派遣隊
大和送信所
大和駐屯業務隊
防衛大臣直轄部隊
東北方面警務隊
第124地区警務隊
大和連絡班

過去には、第6対戦車隊や第6戦車大隊も駐屯していましたが、部隊改編により廃止されました。

交通アクセス

大和駐屯地へのアクセスは、高速道路や一般道が整備されており、比較的容易です。最寄りの幹線交通は以下の通りです。

高速道路: 東北自動車道 大和IC
一般道: 国道4号、国道457号、宮城県道3号塩釜吉岡線、宮城県道9号大和松島線、宮城県道147号桝沢吉岡線、宮城県道261号大衡駒場線
鉄道: 最寄りの駅からはバスまたはタクシーでの移動が必要です。
高速バス: ミヤコーバス・特急仙台～大衡線 大和町町民研修センター前下車徒歩1分
港湾: 仙台塩釜港（特定重要港湾）、石巻港（重要港湾）
飛行場: 仙台空港（第二種空港）、松島基地、霞目飛行場（その他の飛行場）

まとめ

大和駐屯地は、東北地方の防衛において重要な役割を担う自衛隊の拠点です。歴史的な変遷を経て、現在の体制に至っています。周辺には交通網も発達しており、部隊の展開や人員の輸送にも適しています。

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