大和高原

大和高原

大和高原は、奈良県東北部に位置する高原地帯の総称です。笠置山地、宇陀山地、室生山地に属し、「奈良高原」とも呼ばれます。侵食によって形成されたなだらかな準平原が隆起した地形が特徴です。

概要

大和高原は、奈良市、天理市、桜井市の東部、山辺郡山添村、宇陀市、宇陀郡（曽爾村、御杖村）の全域に広がります。

標高は北部（笠置山地）で200～500メートル、南西部（宇陀山地）で300～500メートルと比較的緩やかな丘陵地帯が続きます。一方、南東部（室生山地）は400～1000メートルと起伏が険しい地形です。西に位置する奈良盆地との標高差は約100メートル、東に位置する上野盆地との標高差は約200メートルと、周囲の盆地との高低差が大きいのが特徴です。

東西には名阪国道が走り、交通アクセスに優れているため、内陸型の工場が多く立地しています。

観光地

月ヶ瀬梅林（奈良市月ヶ瀬）：奈良県の三大梅林の一つで、1万本以上の梅が咲き誇ります。
神野山：ツツジの名所として知られています。月ヶ瀬梅林、神野山周辺地域は県立月ヶ瀬神野山自然公園に指定されており、多くの観光客やハイキング客が訪れます。
柳生花しょうぶ園（奈良市柳生町）：剣豪柳生氏の里として有名です。
室生寺（宇陀市）
うだ・アニマルパーク（宇陀市）
曽爾高原（曽爾村）
みつえ高原牧場（御杖村）

生産物

大和茶：古くから栽培されている茶で、空海（弘法大師）が唐から持ち帰った茶を栽培したのが始まりとされています。仏隆寺（宇陀市）には大和茶発祥伝承の碑と空海が持ち帰った茶臼があります。奈良県の荒茶生産量は全国第7位（平成21年）です。
笠そば：桜井市笠地区で栽培されたソバで、ソバ栽培に適した土地条件から特産品となっています。
吉野葛：宇陀市大宇陀地域を中心に、伝統製法である吉野晒しで精錬された良質な葛粉が生産されています。
大和野菜：伝統野菜をはじめとする高原野菜も栽培されています。

外部リンク

奈良県公式ホームページ
奈良の魅力映像BOX
奈良特産品振興協会
春日野奈良観光

関連項目

奈良県
* 畿央

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