大宮八幡宮 (杉並区)

大宮八幡宮

大宮八幡宮は、東京都杉並区大宮に位置する神社です。武蔵国の三大宮の一つで、「多摩の大宮」という別名も持っています。その広大な境内は約1万4000坪に及び、都内でも3番目の広さを誇ります。特に子育てや安産にご利益があるとされ、多くの参拝者が訪れます。東京のほぼ中央に位置することから、「東京のへそ」とも呼ばれています。

祭神

大宮八幡宮では、以下の三柱の神様をお祀りしています。

品陀和気命（ほむだわけのみこと）：応神天皇
帯中津日子命（たらしなかつひこのみこと）：仲哀天皇
息長帯比売命（おきながたらしひめのみこと）：神功皇后

品陀和気命は八幡神として知られ、上記3神は合わせて八幡三神と称されます。

歴史

大宮八幡宮がある場所は、大宮遺跡として知られ、東京都内で初めて方形周溝墓が発掘された場所です。このことから、神社が創建される以前から、この一帯が神聖な場所であったと考えられています。

前九年の役の際、源頼義は乱を鎮めるために奥州へ向かう途中、武蔵国で八条の白雲が棚引いているのを目撃しました。これを源氏の白旗に見立てた頼義は、八幡大神の加護であると喜び、戦勝を祈願して出陣しました。乱を平定後、康平6年（1063年）に、白雲を見たこの地に石清水八幡宮の分霊を祀り、神社を創建したと伝えられています。

江戸時代には、徳川家康から社領30石が寄進され、結城秀康の側室である清涼院によって社殿が造営されました。この時、神社は南向きから江戸城を守るために東向きに変更されました。江戸時代の敷地は広大で、境内を除いて60,000坪に及び、別当寺の大宮寺も存在しました。

明治維新後、社寺領の上知令により、境内地を除く35,000坪が政府に収用されました。1952年（昭和27年）に「大宮八幡神社」から「大宮八幡宮」へと古称に復し、1963年（昭和38年）から42年にかけて鎮座900年記念事業として本殿や結婚式場、幼稚園舎の改築工事が行われました。

祭礼・行事

大宮八幡宮では、年間を通じて様々な祭礼や行事が行われています。

朔旦祭（毎月1日）
月次祭（毎月15日）
歳旦祭（1月1日）
古神札焼納祭（どんど焼き）（1月15日）
節分祭（2月3日）
わかば祭り（春の大祭）（5月3日-5日）
大宮八幡祭り（秋の大祭）（9月第3月曜日の前の土・日曜日）
七五三祝祭（1[[1月15日]]）
大祓・除夜祭（12月31日）

境内・参道

現在の大宮八幡宮の境内は約1万4000坪で、東京23区内では明治神宮、靖国神社に次いで3番目の広さを誇ります。境内には弓道場や茶室などもあります。

植物

境内には豊かな自然が残されており、特に社叢は東京都の天然記念物に指定されています。参道には、源義家が植えたと伝わる「鞍掛けの松」があり、樹齢350年を超える菩提樹や夫婦銀杏などの巨木も見られます。また、徳川家光が植えたとされる山つつじは、「山照らしつつじ」と呼ばれ、美しい景観を作り出しています。

大宮幼稚園

大宮八幡宮を設立母体とする幼稚園が境内にあります。

交通

京王井の頭線西永福駅から徒歩7分
京王バス 永福町行「大宮町」下車すぐ
京王バスまたは関東バスの永福町行「大宮八幡前」下車すぐ

周辺

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* 高千穂大学

大宮八幡宮は、歴史と自然に囲まれた、都会のオアシスのような場所です。ぜひ一度、足を運んでみてください。

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