菩提樹

菩提樹（ボダイジュ）とは

菩提樹という言葉は、植物名として、また文化的な作品のタイトルとして使われることがあります。この記事では、これらの多様な意味について詳しく解説します。

1. 植物としての菩提樹

植物としての菩提樹は、主に以下の3種類を指します。

インドボダイジュ

インド原産のクワ科イチジク属の常緑高木です。
仏教の開祖であるゴータマ・ブッダがこの木の下で悟りを開いたとされ、仏教において非常に神聖な木とされています。
詳しくは「ゴータマ・ブッダの菩提樹」の項目を参照してください。

ベンガルボダイジュ

インド原産のクワ科イチジク属の常緑高木で、インドボダイジュに近縁です。
この木もまた、インドでは神聖な木として扱われています。

シナノキ属の植物

中国原産のシナノキ科シナノキ属の落葉高木であるボダイジュ(Tilia miqueliana)や、ヨーロッパ原産のセイヨウシナノキ(Tilia x europaea)など、シナノキ属の植物も菩提樹と呼ばれることがあります。
これらの木は、美しい花を咲かせ、蜂蜜の蜜源としても利用されます。

2. 文化作品としての菩提樹

菩提樹は、様々な文化作品のタイトルにも使用されています。以下に代表的なものを紹介します。

歌曲「菩提樹」（シューベルト）

ヴィルヘルム・ミュラー作詞、フランツ・シューベルト作曲の歌曲で、歌曲集『冬の旅』の第5曲です。
この歌曲は、菩提樹の木陰で過去を回想する主人公の心情を描いています。

シングル「菩提樹」（天野月子）

日本のシンガーソングライター、天野月子のシングル曲です。
独特な世界観を持つ彼女の楽曲の一つとして知られています。

小説「菩提樹」（丹羽文雄）

作家、丹羽文雄による小説作品です。
物語の詳細はここでは割愛しますが、文学作品としての菩提樹の使われ方を知る上で重要な作品です。

映画「菩提樹」

1956年に製作されたドイツ映画です。
この映画は、当時のドイツ社会を描いた作品として評価されています。

映画「続・菩提樹」

1958年に製作されたドイツ映画で、上記の「菩提樹」の続編です。

漫画「菩提樹」

大和和紀原作の漫画作品です。
この漫画は、映画化もされています（後述）。

映画「菩提樹 リンデンバウム」

上記の漫画「菩提樹」を原作とした、1988年の南野陽子主演の映画です。

3. 関連事項

以下に、菩提樹と関連のある木を記します。

無憂樹：仏教において、釈迦の誕生時にあったとされる木です。
* 娑羅双樹：仏教において、釈迦の入滅時にあったとされる木です。


このように、菩提樹という言葉は、植物から文化的な作品まで、多様な意味を持っています。これらの情報を参考に、菩提樹という言葉の持つ豊かな背景を理解していただければ幸いです。

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