大山克巳

大山 克巳（おおやま かつみ）

大山克巳は1930年9月30日、東京都に生まれた日本の俳優で、主に新国劇に所属していました。彼は1946年に辰巳柳太郎の影響を受けて新国劇に入団し、舞台でのキャリアをスタートさせました。初めは端役から始まり、じわじわと地位を確立していきました。最終的には殺陣師を経て主役としても活躍し、『国定忠治』や『月形半平太』、『丹下左膳』など多岐にわたる作品に出演しました。

人物と来歴

大山は俳優としての活動に加え、自身の塾「大山塾」を立ち上げ、後進の育成にも尽力しました。彼は時代劇から現代劇まで幅広く演技をこなすことで知られており、その多才さは多くのファンを魅了しました。特に昭和40年代には、鉄道模型メーカーのカツミ社の雑誌広告に登場し、「私もモデルマニア」として認知されたこともあります。また、チオビタドリンクのCMにも長い間出演し、一般の人々にもその名を広めました。

2012年10月9日、東京都新宿区の病院で再生不良性貧血により82歳で亡くなりました。彼の多大な貢献は日本の演劇界に深く刻まれています。

主な出演作品

テレビドラマ

大山は多数のテレビドラマにも出演し、その中でも特にNHKの大河ドラマには重要な役をいくつも演じました。代表的な作品には以下が含まれます：

• - 赤穂浪士（1964年） - 横川勘平
• - 太閤記（1965年） - 浅井長政
• - 天と地と（1969年） - 上杉憲政
• - 徳川家康（1983年） - 柴田勝家
• - 春の波涛（1985年） - 市川團十郎
• - 武蔵 MUSASHI（2003年） - 大山勘兵衛

加えて、他の有名なドラマシリーズにもゲスト出演し、彼の演技力を活かしました。例としては「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」シリーズなどが挙げられます。

映画

映画においても活発に活動し、デビュー作としては『国定忠治（1954年）』や『地獄の剣豪 平手造酒（1954年）』があります。その後も多数の作品に出演し、特に時代劇においてその存在感を発揮しました。彼は映画『修羅がゆく3 九州やくざ戦争（1996年）』において久須本組の組長役を演じるなど、多岐にわたる役割を果たしました。

舞台

大山の舞台での活動も魅力的なものでした。新国劇時代の代表作には『国定忠治』や『月形半平太』などがあります。また、多くの有名な主演者の公演にも参加しており、例えば里見浩太朗や松平健との共演もありました。

CM

大山はまた、1977年にチオビタドリンクのCMでも知られており、その親しみやすいキャラクターが視聴者に愛されました。

まとめ

大山克巳は、日本の演劇と映画に多大な影響を与えた俳優であり、彼の演技や指導力は今も多くの人々に称賛されています。彼の情熱と献身は、新世代の俳優たちにも受け継がれることでしょう。

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