大岡虎雄

大岡 虎雄について

大岡虎雄（おおおか とらお、1912年3月28日 - 1975年8月23日）は、福岡県出身のプロ野球選手で、内野手としての地位を確立しました。彼は豊国中学（現：豊国学園高）卒業後、社会人野球界の強豪、八幡製鐵所に入団し、四番打者として活躍しました。彼のスラングは「八幡の虎」で、その名を馳せました。

来歴と戦績

1931年、日米野球で行われた全米選抜チームとの対戦では、大岡は特に注目されました。この試合、彼はピッツバーグ・パイレーツの投手ラリー・フレンチから2本の本塁打を記録しました。しかし、彼自身も先発投手として出場し、アル・シモンズやミッキー・カクレーンらに6本の本塁打を浴び、結果的に8-17で敗北します。それでも、この試合は彼の名声を高める契機となりました。

1935年には東京巨人軍からスカウトを受けましたが、彼は八幡製鐵所に留まりました。当時の彼は、若林忠志、湯浅禎夫、野口明らとともに投手としても評価されていたようです。

都市対抗野球大会では、通算11回出場し、5本の本塁打を放ちました。この大会での記録は、1976年まで38年間破られることはありませんでした。

大映スターズと松竹ロビンス

1949年、大岡は大映スターズに助監督兼選手として加入しました。当時37歳という年齢にも関わらず、彼はその年の5月には阪神タイガース戦で3打席連続本塁打を達成しました。この年、彼は1.2キロのバットを使用し、26本の本塁打と111打点を挙げ、新人選手の打点記録を打ち立てました。

その翌年、彼は松竹ロビンスに移籍し、岩本義行や小鶴誠と共に強力なクリーンナップトリオ「水爆打線」を形成しました。彼は34本の本塁打と109打点を記録し、チームがセ・リーグ初代チャンピオンに輝くことに大いに貢献しました。彼の腕力も並外れており、当時のチームメイトたちからもその強さが評判でした。

晩年と死去

大岡は1951年に現役を退きましたが、彼の野球に対する情熱は衰えることがありませんでした。1975年8月23日、63歳でその生涯を閉じました。彼の功績は今もなお、プロ野球の歴史に名を刻んでいます。

数々の足跡

記録に残した多くの成績だけでなく、彼の人柄やチームへの貢献も高く評価されています。大岡虎雄は、昭和のプロ野球界において、力強い打撃と勝負強さを兼ね備えた選手として、今もなお語り継がれる存在です。

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