大本恭敬

大本恭敬のプロフィールと業績

大本恭敬（おおもと きょうけい、1935年生まれ）は、日本において幅広い音楽活動を展開している発声指導家、ボイストレーナー、作曲家、編曲家、そして歌手です。彼の本名は「たかひろ」で、大阪府出身です。大本は、音楽療法士としても知られ、日本作曲家協会や日本音楽著作家連合会、日本音楽著作権協会の正会員としても活動しています。

略歴

大本の音楽キャリアは1957年に始まり、当時の芸名「夏目三郎」で歌手デビューを果たしました。しかし、彼はすぐに作曲家としての道に進むこととなります。1964年には「大本恭敬ヴォイス・トレーニングルーム」を設立し、声の専門家としての地位を築いていきました。この時期、彼は日本音響研究所の鈴木松美と共に、日本における声の研究にも関与するようになりました。

1974年から1984年にかけて、日本テレビの人気オーディション番組『スター誕生!』で審査員を務め、作曲家としてその名を広げました。また、1990年から2001年まで、日本テレビの『ルックルックこんにちは・ドキュメント女ののど自慢』の審査員としても活躍しました。この時期、彼の肩書きは声楽家でした。

さらに、大本は1996年と1999年にカーネギーホールでリサイタルを開催し、2000年と2002年にはハワイのホノルル・ハワイシアターでのリサイタルを実施しました。特に、2005年には「日韓国交正常化40周年記念国際親善歌謡大会」を開催し、その活動が評価されています。

受講者と影響

彼のレッスンを受けた著名なアーティストには、秋野暢子、浅野ゆう子、うつみ宮土理、大竹しのぶ、荻野目洋子、河合奈保子、岸本加世子、倉田まり子、小泉今日子、郷ひろみ、西城秀樹、岩崎宏美、酒井法子、桜井幸子、篠ひろ子、中森明菜などが含まれています。大本の指導は、多くの才能に影響を与えてきたと言えます。

楽曲提供と作曲活動

大本恭敬は数多くの楽曲も手がけています。彼の代表作には、黒木憲の「涙にむせんで」（1968年）、水原弘の「忍びのテーマ」（1969年）、北原ミレイの「その時花はアカシアだった」（1970年）、美保幸代の「月青くして」（1972年）、スターボーの「テレパシーライダー」（1983年）などがあります。これらの作品は、彼の作曲家としての実力を証明するものとなっています。

特に、多岐川裕美の楽曲では、全編曲を手がけ、「煙が風に」「消印はニース」「退屈な午後」など、数多くのヒット曲を世に送り出しました。

まとめ

音楽界における大本恭敬の影響は計り知れず、数々のアーティストへの指導や多くの楽曲提供など、その活躍は多方面にわたります。彼は音楽の専門家として、また、声の研究家としても多くの人々に感謝され、評価されています。大本の今後の活動にも注目が集まります。

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