大栄翔勇人

大栄翔 勇人（だいえいしょう はやと）

基本情報

本名: 高西 勇人（たかにし はやと）
生年月日: 1993年11月10日
出身: 埼玉県朝霞市
所属部屋: 追手風部屋
身長: 182cm
体重: 164kg
最高位: 東関脇（2023年9月場所 - 11月場所、2024年3月場所）

来歴

入門前

大栄翔は、小学1年生から相撲に取り組み、中学時代には入間市の入間少年相撲クラブに参加していました。この時期、彼は同時に園芸部にも所属し、キュウリやナス、ゴーヤー、アジサイなどの植物を育てる経験を積んでいます。特にヒマワリが大好きだったと後に語っています。埼玉栄高校に進学すると、3年時にはインターハイで団体2位、個人3位、また国体でも団体2位となるなど数多くの成績を収め、高校卒業前の2012年1月に追手風部屋に入門しました。彼の入門には母子家庭の背景も影響しており、親を楽にさせたいという思いがあったことを後に明かされています。

入門後

2012年3月場所で四股名を「大翔栄」とし、初めて番付に名前を載せ、序ノ口優勝を果たします。その後、入門からにわずか1年で幕下に上がり、四股名を「大栄翔」に変更します。この改名は「栄」の字が名前の最後にあると怪我をするという言い伝えに基づいています。2013年5月場所では三段目で優勝を果たし、同年11月には関取昇進寸前の成績を残しました。2014年には新十両の地位に昇進し、入門からわずか2年半での関取昇進は注目されました。

新十両・新入幕

2015年には新入幕を果たし、徐々に成績を上げていきます。2016年には再度十両に戻りますが、翌年3月に再入幕し、そこで初めて10勝5敗の成績を収めます。この時期、彼は安美錦の代役としても活躍し、さらなる経験を積みました。その後、2017年には十両優勝を果たし、再び幕内に戻ります。

初の幕内最高優勝

2021年1月場所では西前頭筆頭での取り組みで7連勝を記録し、最終的に悲願の初優勝を果たします。これは追手風部屋にとっても初の幕内最高優勝であり、埼玉県出身者としても初となる快挙でした。優勝後は各種賞を受賞し、地元の市役所や母校にも表敬訪問を行いました。

初優勝後の成績

優勝を果たした後も、挑戦が続きました。3月場所では連敗から奮起し、5月場所では大関に勝利するなどの活躍も見せましたが、期待されていた大関昇進は果たせませんでした。以降も幾度かの大会で二桁勝利を記録し、再び大関候補として名前が挙がることもありました。

取り口

大栄翔の取り口は馬力を生かした突き押しが特徴で、喉輪や突っ張りを武器にしています。彼は以前左四つにこだわっていましたが、初の黒星を経験した後は突き押しに転向しました。近年、彼は立ち合いや下半身に改善の余地があるとされながらも、確実なパフォーマンスを発揮しています。

エピソード

彼は控えめな性格で、自身の声が小さいことを気にしているようです。また、好物は米、唐揚げ、リンゴであり、幼少期から米が最も好きな食品というエピソードもあります。個人生活では、自身のペットとしてトイプードルを飼っていることでも知られています。2021年には大学院を卒業し、修士号を取得した「インテリ力士」としても注目されています。

主な成績

• - 通算成績: 547勝449敗2休（75場所）
• - 幕内最高優勝: 1回（2021年1月）
• - 十両優勝: 1回（2017年1月）
• - 三賞: 6回（殊勲賞5回、技能賞2回）

このように、大栄翔は幕内での活躍を確固たるものにし、多数の記録を残してきました。今後の大関昇進に向けた挑戦に期待が寄せられています。

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