大渡ダム

大渡ダムの概要

大渡ダム（おおどダム）は、高知県吾川郡仁淀川町に位置し、一級河川である仁淀川に建設された重要なインフラ施設です。このダムは、国土交通省四国地方整備局によって管理される国土交通省直轄のダムとして知られています。建設の目的は、仁淀川水系における治水と利水の強化であり、特定多目的ダム法に基づいて計画されました。

建設の背景と目的

仁淀川流域では、農業や工業用水の需要に対する不足や、頻繁な洪水が問題となっていました。これらの課題に対処するため、国直轄による河川改修事業が行われることになり、その一環として大渡ダムの建設が決定されました。1986年（昭和61年）にダムの建設が完了し、洪水を防ぐとともに水資源を確保する役割を果たしています。

このダムは高さ96メートルの重力式コンクリートダムで、堤体の強固な構造が特徴です。ダムの建設によって形成された人造湖は「茶霧湖（さぎりこ）」と名付けられ、この湖は周辺地域の新たな観光資源ともなっています。茶霧湖は、自然の美しさが息づく場所であり、釣りやバードウォッチングなどのレクリエーション活動が楽しめるスポットとしても知られています。

大渡ダム管理所

ダムには、大渡ダム管理所も設けられており、訪れる人々に対して様々なサービスを提供しています。この管理所では、毎日9時から17時までダムカードの配布が行われており、ダムを訪れた証として多くの人々に利用されています。ダムカードは、訪問者がダムの情報を持ち帰るための貴重なアイテムとなっています。

アクセス情報

大渡ダムへのアクセスは比較的便利で、JR土讃本線の佐川駅から車で約40分の距離にあります。このアクセスの良さから、周辺地域の住民や観光客にとって、ダムは身近な存在となっています。ドライブを楽しみながら、美しい自然の中に位置するダムを訪れることができます。

まとめ

大渡ダムは、高知県における治水と利水のための重要な役割を果たしており、地域の農業や工業の発展に寄与しています。また、美しい茶霧湖は観光名所としても評価され、多くの人々に愛され続けています。ダムの存在は、地域社会の防災や水の利用において欠かせない要素となっています。

もう一度検索