大炊御門経名

大炊御門経名（おおいのみかど つねな）は、室町時代後期から戦国時代にかけて活躍した公卿です。右大臣・大炊御門信量の子として生まれ、 православие 位・右大臣にまで上り詰めました。彼は、後土御門天皇、後柏原天皇、後奈良天皇の三帝にわたり仕え、激動の時代を生きました。大炊御門家16代当主。

経歴

文明16年（1484年）に叙爵し、公卿としてのキャリアをスタートさせました。その後、左近衛少将、左近衛中将、権中納言といった要職を歴任し、着実に昇進を重ねました。永正7年（1510年）には、権大納言に任じられ、朝廷における存在感を高めていきました。

特筆すべきは、権大納言在任中の永正8年（1511年）に加賀国へ下向したことです。これは、当時の公卿たちが直面していた経済的な困窮が理由であったと考えられています。都での生活を維持することが困難になり、地方での収入源を求めた結果と推測できます。

永正12年（1515年）に帰洛し、右近衛大将に任じられ、再び朝廷政務に復帰しました。その後も順調に昇進し、永正15年（1518年）には内大臣に任じられました。さらに、大永元年（1521年）には右大臣に昇格し、公卿としての頂点を極めました。翌年には従一位を授与されています。

大永3年（1523年）に右大臣を辞任し、公務から退きました。その後、天文11年（1542年）に出家し、自性院と号しました。天文22年（1553年）に薨去。

大炊御門家の危機と再興

経名には嗣子がいなかったため、彼の死後、大炊御門家は一時的に断絶してしまいます。しかし、その後、中山孝親の子である経頼が家督を継ぎ、大炊御門家は再興されました。この経頼の尽力により、名門である大炊御門家の家名が後世に繋がることとなりました。

系譜

父：大炊御門信量
母：正親町持季娘
妻：不詳
女子：花山院家輔室

継承者
男子：大炊御門経頼 - 中山孝親の子


大炊御門経名は、室町時代から戦国時代という激動の時代を、公卿として、そして大炊御門家の当主として生きました。彼の生涯は、当時の公家社会の苦難と、家名を守り抜くための努力を物語っています。

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