大網温泉

大網温泉

大網温泉は、栃木県那須塩原市塩原に位置する、塩原[[温泉郷]]を構成する温泉の一つです。国道400号沿い、箒川の渓谷を遡った場所にあり、塩原十一湯の最初に位置します。日光国立公園特別地域内にあり、豊かな自然に囲まれた温泉地です。

泉質

大網温泉の泉質は、硫酸塩泉です。塩原[[温泉郷]]で唯一の硫酸塩泉であり、源泉掛け流しで提供されています。

源泉温度: 63℃
湧出量: 毎分300L
源泉数: 5ヶ所

効能

切傷
火傷
慢性皮膚病
動脈硬化症

※効能は万人に対する効果を保証するものではありません。

歴史

大網温泉の歴史は古く、平安時代から箒川の河原で湧出していたと伝えられています。1884年（明治17年）創業の「湯守田中屋」は、河原の露天風呂「河原湯」が最も古いと伝えています。

「大網」という地名は、箒川を遡上してきた魚が「魚留滝（魚止めの滝）」を登れず、大量に獲れたことに由来すると言われています。

湯守田中屋は創業当時「大網館」という屋号の湯治宿でした。宿へは320段の石段を下りる必要がありましたが、明治17年の墨摺絵図には、高台の大通り沿いにも建物が立ち並び賑わっていた様子が描かれています。

河原には、「河原湯」「天狗湯」「石門湯」といった露天風呂がありましたが、川の増水で屋根が流失したため、取り払われました。その後、河原湯は鉄筋コンクリートで囲まれ、斜面下の客屋は木造四階建に改築されましたが、1985年（昭和60年）に取り壊され、跡地に露天風呂「仙郷湯」が設けられました。

2018年（平成30年）には大規模な改装が行われ、河原に女性専用の「美人湯」が新設されました。現在、河原の露天風呂は「河原湯」「石門湯」「仙郷湯」「美人湯」の4つで構成されています。2020年（令和2年）4月の落石被害で閉鎖されましたが、2022年（令和4年）11月26日に混浴の3湯が再開されました。

温泉宿

湯治宿として1884年（明治17年）に創業した「大網館」が、現在は温泉宿「湯守田中屋」として営業しています。

交通

鉄道：東北新幹線那須塩原駅下車、JRバスで約53分（塩原温泉バスターミナル行き）、「塩原大綱」下車すぐ。宇都宮線西那須野駅下車、バスで約30分。
自動車：東北自動車道西那須野塩原ICより国道400号を約20分。那須塩原駅から車で約30分。
高速バス：「那須・塩原号」新宿駅・東京駅より約180分。

駐車場は湯守田中屋に約30台分の無料駐車場があります。

近隣情報

西：抛雪の滝
箒川ダム
留春の滝
猿臀の滝

外部リンク

湯守田中屋
塩原温泉旅館組合
* 塩原温泉11湯大網（那須塩原市による紹介）

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