大西正男

大西 正男（おおにし まさお）について

大西正男は、日本の政治家で、1910年10月12日に高知県で生まれ、1987年9月18日に東京都で亡くなりました。彼は、郵政大臣としての役割や、衆議院議員としての9期の任期を経て、戦後の日本政治において重要な影響力を持った人物です。大西は、法律を学び、弁護士としての経験を積んだ後、政治の道に進みました。

学歴と職歴

大西は旧制高知高等学校を卒業し、その後、東京帝国大学法学部で学位を取得しました。大学卒業後は、検事として法曹界に入った後、弁護士に転身し、法律の知識を活かして政治活動を始めました。1952年の総選挙では、公職追放から復帰した宇田耕一の地盤を譲り受ける形で出馬したものの、当時の参院選では落選しました。

政界復帰

一度政治の表舞台から退いた大西でしたが、1963年の総選挙において、宇田の後継者となる浜田正信の地盤を引き継ぐ形で再出馬し、見事当選しました。この選挙結果により、彼は国政の場に復帰し、その後、自治政務次官や外務政務次官を歴任しました。

郵政大臣としての活躍

1979年11月、彼は第2次大平内閣で郵政大臣として初入閣し、翌年の7月までその職にありました。大西の政治キャリアの中でも、この役職は彼にとって重要な位置を占めていました。彼は自民党内では三木武夫や河本敏夫派に属し、河本派の代表世話人としても活動しました。

終焉と栄誉

1987年に肺癌で亡くなるまで、彼は76歳で多くの国政の場で活躍しました。彼の死後、勲一等旭日大綬章が追贈され、正七位から正三位に昇叙される栄誉を受けました。彼の政治的地盤は山本有二に引き継がれました。

文化活動

大西正男は、政治だけでなく地域文化や歴史を重視し、「板垣退助先生顕彰会」という団体の創立発起人兼顧問も務め、地元の文化振興に貢献しました。また、ドキュメンタリー『天皇の世紀』には地元出身の後藤象二郎役として出演するなど、多才な一面を見せました。

彼の生涯は、政治活動だけでなく、地域社会に対する深い愛情と貢献で彩られています。大西正男は、戦後日本における重要な政治家であり、その影響は現代の政治にも及んでいます。

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