松戸市大谷口とその周辺
概要
大谷口(おおやぐち)は、
千葉県松戸市の北部に位置する町名です。この地域は、JR
常磐線と
武蔵野線が交わる新松戸駅と、
常磐線北
小金駅のほぼ中間に位置しています。大谷口の地域は、東側の県道280号線や
流鉄流山線の線路沿いを含むエリアと、西側の
武蔵野線とその貨物支線沿いのエリアの二つに分かれています。西側は線路敷地内であるため、人が居住しているのは東側のみです。
また、大谷口全域はかつて
小金城という城があった場所であるため、埋蔵文化財包蔵地となっています。かつては森林の中に城の遺構がほぼそのまま残っていましたが、
昭和40年代頃から開発が進められ、現在ではほぼ全域が住宅街となっています。しかし、その一部は「大谷口歴史公園」として整備され、歴史を偲ぶことができるようになっています。
大谷口新田(おおやぐちしんでん)は、新松戸と
小金の飛び地に挟まれた坂川沿いの
河川敷にあります。この地域は
河川敷内であるため、人は居住していません。大谷口新田には、大谷口新田
稲荷神社が鎮座しています。
地理
大谷口は、
松戸市北部に位置し、東は県道280号線、西は
武蔵野線に挟まれた地域です。新松戸駅と北
小金駅の間に位置しています。大谷口新田は、坂川の
河川敷内に位置し、新松戸と
小金の飛び地に挟まれています。大谷口の地価は、住宅地の場合、
2017年の
公示地価で1平方メートルあたり153,000円となっています。
河川
大谷口の近くには新坂川が流れています。この川は、大谷口新田のそばも流れています。
小字
大谷口には、上屋敷通、中通、谷下通といった小字が存在します。
歴史
大谷口
かつて大谷口は、
下総国葛飾郡大谷口村という村でした。戦国時代には、高城氏が
小金城を築き、この地域を支配していました。高城胤辰の時代には、国府台合戦で活躍するなど、繁栄を極めました。しかし、
1590年に豊臣秀吉の関東攻めによって
小金城は開城しました。江戸時代には、大谷口村は
土屋正克の知行所となりました。
昭和40年代頃から開発が始まり、住宅地化が進みました。近年まで、城の土塁が残っていましたが、自治体の保存への関心が薄く、その姿は失われつつあります。
大谷口新田
大谷口新田は、明治時代に
東[[葛飾郡]]に属し、その後、馬橋村を経て
松戸市に編入されました。詳細は各項目を参照してください。
1878年(明治11年):東[[葛飾郡]]流山町
1889年(明治22年):
東[[葛飾郡]]馬橋村
1943年(昭和18年):松戸市
2020年8月31日現在の大谷口の世帯数と人口は以下の通りです。大谷口新田については、統計が取られていません(統計上は0人扱い)。
学区
大谷口の小・中学校の学区は以下の通りです(詳しい番地については、松戸市の小中学校通学区域を参照してください)。大谷口新田には学校がありません。
交通
大谷口地区内には、武蔵野線と流鉄流山線が通っていますが、駅はありません。最寄りの駅は、常磐線・武蔵野線の新松戸駅、流山線の幸谷駅、常磐線の北小金駅、流山線の小金城趾駅となります。
道路
地区内には、千葉県道280号白井流山線が通っています。
施設
大谷口には、大勝院、大勝院幼稚園、大谷口歴史公園、常真寺、神明神社、平戸弁天(いぼ弁天)、大倉記念病院といった施設があります。
脚注
注釈
(ここに注釈を追加)
出典
(ここに参考文献を追加)
参考文献
大倉邦夫自伝 : 希望に向かいて 大倉邦夫自伝刊行会
千野原靖方「東葛の中世城郭 千葉県北西部の城・館・城跡」(崙書房出版、2004年)ISBN 4-8455-1101-0
日本城郭大系
千葉県/神奈川県
八木原家文書
土屋家文書
旧大谷口村名主大熊家文書(松戸市史史料編1)
角川日本地名大辞典 12
千葉県
関連項目
(関連項目を記載)