土屋正克

土屋正克は、江戸時代中期の旗本であり、土屋讃岐守家の五代目当主として知られています。彼は土屋政重の三男として生まれ、元禄4年（1691年）12月2日に兄・政一の跡を継ぎ、家督を相続しました。

正克は、元禄10年（1698年）3月18日に江戸幕府5代将軍・徳川綱吉の小姓組の番士に任じられ、幕府に仕えることとなります。翌年の元禄11年（1699年）4月には、知行地の変更があり、下総国葛飾郡栗ヶ沢村から、下総国葛飾郡大谷口村236石と下総国千葉郡中野村86石に移されました。同年9月18日には、火事場目付という役職に就任し、火災時の対応に携わることになります。

その後、宝永4年（1707年）1月11日には、小十人頭に昇進し、さらに役目を重ねます。正徳4年（1714年）5月15日には、書院番の組頭という役職に異動し、幕府の警護に携わります。しかし、享保6年（1721年）2月7日、正克は職を辞し、寄合となります。そして、享保12年（1727年）7月16日、66歳でこの世を去りました。彼の法名は直道とされています。

正克の知行所は、相模国愛甲郡猿ヶ島村（現在の神奈川県厚木市）200石、下総国葛飾郡大谷口村（現在の千葉県松戸市）236石、下総国葛飾郡栗ヶ沢村（現在の千葉県松戸市）104石、下総国千葉郡中野村（現在の千葉県千葉市）86石、常陸国鹿島郡武井村（現在の茨城県結城市）200石と、複数の場所に分散していました。

彼の生涯は、以下のように年表でまとめることができます。

1662年 - 誕生
1691年 - 家督を相続
1698年 - 小姓組番士
1699年 - 火事場目付
1707年 - 小十人頭
1714年 - 書院番組頭
1721年 - 寄合
1727年 - 死去

この記述は、松戸市史 史料編（一）〔大熊家文書〕と『寛政重修諸家譜』巻第五百五十一を参考文献としています。

土屋正克は、江戸幕府において様々な役職を歴任し、その生涯を幕府のために尽くした人物であったと言えるでしょう。

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