大邱級フリゲート

大邱級フリゲート

大邱級フリゲート（Daegu-class frigate）は、韓国海軍に新たに導入されたフリゲート艦であり、仁川級フリゲートの改良型です。この艦級は、沿岸防衛の重要な戦力として位置付けられており、FFX（Frigate eXperimental）計画の第2バッチとして9隻が建造される予定です。建造費用は約3,200億ウォンとされています。

設計と特長

1998年11月、韓国海軍は次世代護衛艦事業を開始しました。このプロジェクトでは最初に仁川級の2,300トン級フリゲートが6隻、高度な技術を用いて就役し、2016年に完了しました。大邱級は、その後継艦として位置付けられ、設計が進められました。

この艦級は、仁川級よりも全長が約8メートル延長され、排水量は2,800トンに増加しました。注目すべき点は、ステルス性が重要視され、主船体の乾舷は低く抑えられつつも、独自のデザインを維持している点です。 propulsionシステムには、これまでのMTU 956ディーゼルエンジンとゼネラル・エレクトリックのLM2500ガスタービンエンジンに基づいたCODOG方式から進化し、初めて電気推進を搭載したハイブリッド式（CODLOG）システムが採用されています。

戦闘能力についても、大幅な向上が図られており、国産の個艦防空ミサイル（K-SAAM）やK-ASROC対潜ミサイルの発射を可能にするVLS（垂直発射システム）が搭載されます。また、将来的には国産の巡航ミサイルも搭載できる能力が期待されています。

同型艦

この艦級に属する各艦の名前は、大韓民国の地方行政区画にちなんで名付けられています。船体名は文書から効率よく運用され、艦隊戦略に基づいて整理されています。

運用履歴

大邱級の最初の艦である“大邱”は、2019年1月から4月末にかけて推進器の不具合によってドックに停泊していました。この故障が運用中の問題なのか、設計や建造の過程で生じたものなのかは、現在確認中です。

2021年9月には、大邱級の複数の艦において推進軸とベアリングが干渉し、破損するケースが発覚しました。この結果、オイル漏れを引き起こし、修理後も最大速度を達成できない事態が報告されました。これに関しては設計上の問題が指摘されています。同年12月には、再び大邱の推進系統で振動現象が発生し、母港への帰還を余儀なくされる事態に見舞われました。

以上のように、大邱級フリゲートは大韓民国海軍の新たな展開と技術革新を象徴する艦級であり、その運用や設計の進展については今後も注意深く見守る必要があります。

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