大野教会堂

大野教会堂

大野教会堂は、長崎県長崎市下大野町に位置するカトリック教会で、その歴史的、文化的価値から、2008年に国の重要文化財に指定されました。この教会堂は、ユネスコの世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する大野集落にあり、その一部として世界遺産にも登録されています。

歴史

大野教会堂は、カトリック出津教会の巡回教会として、神浦・大野地区の信徒のために、マルク・マリー・ド・ロ神父が私財を投じて建設しました。信徒たちの献身的な奉仕によって建てられたこの教会堂は、1893年に竣工しました。その後、2004年には解体修理が行われ、2008年には国の重要文化財に指定されています。

建物

教会堂は、マルク・マリー・ド・ロ神父の設計と指導により建てられた平屋建て、瓦葺きの建物です。北側を正面とし、会堂部と司祭室部に分かれています。会堂部は石造りで、間口6.1メートル、奥行き11.8メートル。外壁は「ド・ロ壁」と呼ばれる独特な様式で、玄武岩の切石を漆喰で固めています。司祭室部は木造で、間口7.0メートル、奥行き8.0メートルです。特徴的なのは、北側正面に開口部がなく、側面入口から風除室を通って堂内に入るという珍しい形式です。建物とともに、敷地面積518.84平方メートルの土地も重要文化財に指定されています。教会堂の庭には聖母マリア像が立ち、そこからは角力灘や東シナ海、そして五島列島の美しい景色を望むことができます。

その他の情報

2022年には、教会敷地内の石積みの土留がイノシシによって崩される被害が確認されました。教会の所在地は、〒851-2427 長崎県長崎市下大野町2619です。

周辺施設

大野教会堂の周辺には、以下の施設があります。

道の駅夕陽が丘そとめ
旧出津救助院
ド・ロ神父遺跡（ド・ロ神父記念館）

関連情報

大野教会堂は、以下の関連情報と深く関わっています。

カトリック長崎大司教区
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
出津[[教会堂]]

外部リンク

* 大野教会堂 長崎旅ネット - 長崎県観光連盟

この教会堂は、信仰の場であると同時に、歴史と文化を伝える貴重な遺産として、多くの人々に大切にされています。

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