大門会

大門会の概要

大門会（だいもんかい）は熊本県熊本市中央区に本部を構える暴力団であり、特定抗争指定暴力団・神戸山口組の二次団体です。元々は独立系の組織である大門組を源流とし、後に山口組の傘下に入りました。しかし、2008年に一度解散し、その後は元傘下団体が神戸山口組に移籍する際に大門会の名を再び使用することになります。

来歴

大門会の源流は、熊本の独立組織・大門組にあります。大門組の首領には、「九州最後の博徒」と称された近藤光利が就任しました。1988年に近藤が引退した後、大関大がその後を継ぎ、同時に組織名を“大門会”へと変更しました。大関は、二代目山健組の舎弟として山口組に加盟し、山口組の一員となりました。この加入においては、近藤とも親交のあった後藤組の後藤忠政をはじめとする、静岡勢の協力があったとされています。

その後、1989年には大関が渡辺芳則から盃を受け、五代目山口組の直系（二次団体）に昇格しました。しかし、1995年に大関が病気で引退したことにより、奈須幸則が跡目を継ぐことになります。

解散

2008年、後藤組の処分問題に関連し、大門会は山口組執行部から処分を受けることになりました。この時、他にも井奥会や六代目奥州会津角定一家、二代目一心会、浅川会、太田興業などの団体が処分を受けていましたが、大門会は最も重い絶縁処分を受けることになりました。これにより、大門会は事実上の消滅を迎え、組員は他の山口組系組織への移籍を余儀なくされました。

名跡復活

大門会の名跡は元傘下団体が神戸山口組に移籍する際に再び名乗られることになりました。そのため、過去の組織の流れを受け継ぎつつ、新たな展開が見られる形となりました。

歴代会長

• - 初代：近藤光利

九州最後の博徒として知られる近藤光利は、熊本市議選に立候補し当選した経歴を持っています。彼は組織を熊本有数の暴力団へと成長させましたが、1988年に引退しました。

• - 二代目：大関大

1930年生まれの大関は、近藤の引退後に大門組を引き継ぎ、組織名を大門会に変更しました。山口組傘下に入り、1989年には直参に昇格、その後1995年に病気で引退しました。

• - 三代目：奈須幸則

奈須は1949年生まれで、大門組からの生え抜きです。1995年に組織を継承し、直参として活動していましたが、2008年に絶縁処分を受けることとなりました。

大門会はその歴史において、数度の変遷を経ながら、今もなお地域社会における影響を持ち続けています。

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