大門実紀史

大門 実紀史（だいもん みきし）のプロフィールと活動

大門実紀史（だいもん みきし、生年1956年）は、日本共産党に属し、長年にわたり参議院議員として活動してきた政治家です。この人物は、政治・選挙活動において平仮名の名前を使用しています。大門氏は、元々京都府京都市で生まれ、現在は東京都に在住しています。学歴としては、京都市立日吉ヶ丘高等学校を卒業後、神戸大学に進学しましたが中退しています。

職歴と政治活動の経歴

彼は1984年に東京土建一般労働組合に専従書記局員として勤務を開始し、1996年には同本部書記長に就任。その後、全国建設労働組合総連合（全建総連）で活動し、様々な役職を歴任しています。1998年に参院選に比例代表として立候補したものの落選。しかし、2001年には繰上げ当選を果たし、以降、委員会の理事や委員などの要職を務めました。特に2004年と2010年には参院選で再選され、2016年にも4選を果たしましたが、2022年には落選してしまいました。また、党内での地位も変動しながら、2010年の党大会で中央委員に選ばれました。

政治的信念と主張

大門氏は選択的夫婦別姓制度の導入に賛同しており、その理由として日本が国際社会の中で選択肢の少ない国であることを指摘しています。また、彼は静岡空港の建設に反対し、様々な際立った政治的主張を展開しています。特に、「党を憎んで人を憎まず」という信条は、他の政党の政治家に対しても理解と共感を持つことを強調しています。

経済問題への関与

経済関連に精通している大門氏は、自著の中で新自由主義やグローバリズムを繰り返し批判しており、社会的公正の必要性を説いています。彼は2001年に行った竹中平蔵との質疑で、経済の全体像を明らかにすることの重要性を説き、また麻生太郎氏との論戦でも注目を集めました。彼の経済に関する専門性は高く、多くの人々から「国会きっての経済通」として認知されています。

消費者問題と特別委員会

消費者行政や関連問題にも情熱を注いでおり、国会での活動においては、政治家と業界団体との不正な癒着を常に追及してきました。特に、2008年のマルチ商法に関する質疑の際、他の政治家の立場を問うことで、政治界の問題を厳しく指摘しました。また、パチンコ業界との癒着問題でも、業界からの献金やパーティー券購入に対する批判を展開。これが消費者の生活に与える影響を認識し、その問題を明るみに出しました。

愛国心や国民への思い

大門氏は、愛国心についても深く考察しており、国を愛することが他国や他人を大切にすることと分けて考えてはいけないと述べています。彼は歴史的な言及を通じて、真の愛国心について再考すべきだとの立場を表しています。

メディアや著作活動

彼は新自由主義を批判する立場からテレビ番組にも出演し、保守系政界との対話を行っています。代表的な著書には『「属国ニッポン」経済版』や『新自由主義の犯罪』などがあり、経済関連の内容が多く含まれています。趣味は山歩きや読書、絵本の収集など多岐にわたります。これからも彼の動向からは目が離せません。

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