大阪ろうさい病院

独立行政法人労働者健康安全機構 大阪労災病院

大阪府堺市北区に所在する、独立行政法人労働者健康安全機構が運営する基幹病院です。1962年（昭和37年）に労働福祉事業団大阪労災病院として開設され、以来、地域住民および勤労者の健康を支える重要な役割を担っています。救急告示病院として、二次救急医療にも対応しており、不測の事態にも迅速に対応できる体制を整えています。

概要と沿革

当院は、勤労者医療、特に職業に起因する疾病や負傷への対応を目的として設立されましたが、現在は高度急性期医療、専門医療、地域包括ケアなど、幅広い医療を提供しています。設立当初は労働福祉事業団の運営でしたが、現在は独立行政法人労働者健康安全機構に移管されています。長年にわたり、堺市および周辺地域の医療水準の向上に貢献してきました。

診療体制

多岐にわたる専門分野の診療科を設置し、患者様の様々なニーズに対応しています。主な診療科は以下の通りです。

消化器内科、循環器内科、精神科
消化器外科、乳腺外科、整形外科、形成外科
脳神経外科、心臓血管外科
皮膚科、泌尿器科、婦人科、眼科
耳鼻咽喉科・頭頸部外科、リハビリテーション科
放射線診断科、放射線治療科、麻酔科、病理診断科、腫瘍内科
救急部

これらの診療科が連携し、集学的治療や包括的なケアを提供しています。

医療機関の機能と認定

大阪労災病院は、国や各種機関から様々な指定や認定を受けており、その高い医療機能が評価されています。代表的なものとして以下の指定・認定があります。

保険医療機関、労災保険指定病院、生活保護法指定病院
臨床研修病院（医師の卒後研修機関）
原子爆弾被害者医療指定病院
指定自立支援病院（更生医療・育成医療）、指定養育病院
身体障害者福祉法指定医配置医療機関
特定疾患治療研究事業委託医療機関
肝疾患診療連携拠点病院
地域医療支援病院（地域の医療機関との連携拠点）
DPC対象病院（診断群分類による包括評価）
がん診療連携拠点病院（国指定）
公益財団法人日本医療機能評価機構認定病院
NPO法人卒後臨床研修評価機構認定病院

これらの認定に加え、多数の学会認定施設としての機能を持ち、質の高い医療を提供するための体制を確立しています。

専門医療チームによるサポート

患者様一人ひとりに最適なケアを提供するため、専門知識を持つ多職種チームが連携して活動しています。主な常駐チームとして、感染制御チーム（ICT）、栄養サポートチーム（NST）、緩和ケアチーム、褥瘡対策チームがあり、それぞれの専門分野から患者様の治療や療養生活をサポートしています。

併設・附属施設

病院機能に加え、関連施設として以下の施設があります。

治療就労両立支援センター: 2001年に「勤労者予防医療センター」として設置され、勤労者の過労死予防やメンタルヘルス対策、女性の健康管理などの予防医療活動を行ってきました。2014年に「治療就労両立支援センター」へ名称変更し、疾病を抱えながら働く人々の治療と仕事の両立を支援する活動にも力を入れています。
大阪労災看護専門学校: 病院に隣接しており、次代を担う看護専門職の育成を行っています。質の高い看護教育を提供することで、地域医療への貢献を目指しています。

アクセス

Osaka Metro御堂筋線新金岡駅から徒歩約10分と、公共交通機関でのアクセスが便利です。また、南海バス「労災病院前」バス停が利用できます。JR阪和線、南海高野線、南海本線の各主要駅からもバス路線が利用可能です。

Osaka Metro御堂筋線 新金岡駅より徒歩
南海バス 労災病院前バス停利用
JR阪和線・南海高野線 三国ヶ丘駅、南海高野線 堺東駅、JR阪和線 堺市駅、南海本線 堺駅などからバス便あり。

周辺環境

病院の周辺には、広大な金岡公園が隣接しており、緑豊かな環境です。また、近畿中央呼吸器センターや近畿管区警察学校などの施設も近隣にあります。

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