大阪大学大学院人文学研究科

大阪大学大学院人文学研究科

大阪大学大学院人文学研究科は、2022年4月に文学研究科と語文化研究科を統合し、新たに設立されました。この組織改編により、人文学に関連する幅広い分野の研究が行われるように再編成されています。大学院のみに適用され、学部レベルでは文学部と外国語学部はそれぞれ独立した形で存続しています。

専攻の概要

この研究科は主に5つの専攻に分かれています。

1. 人文学専攻

人文学専攻は旧文学研究科から移行したもので、哲学、文学、言語学、歴史学に関連するさまざまな講座が用意されています。この専攻は以下の4つのコースで組織されています：

• - 哲学コース：基礎専門分野には哲学史、中国哲学、インド学・仏教学が含まれ、応用専門分野には科学技術社会論や臨床哲学があります。
• - グローバルヒストリー・地理学コース：東洋史、西洋史、人文地理学の研究が行われています。
• - 文学コース：「テクスト表現論」群を中心に英米文学、ドイツ文学、フランス文学、中国文学を扱い、加えてテクスト環境論の専門分野にも注力しています。
• - 比較・対照言語学コース：さまざまな言語や文化の比較研究を行っています。

2. 言語文化学専攻

旧言語文化研究科から引き継がれた言語文化学専攻は、1つのコース内でさらに3つの分野と6つの講座に分かれています。これにより、文化論、コミュニケーション、理論言語学、デジタルヒューマニティーズといった多様なテーマが探求されています。

• - 分野I：超領域文化論講座、表象文化論講座
• - 分野II：コミュニケーション論講座、第二言語教育学講座
• - 分野III：理論言語学・デジタルヒューマニティーズ講座、言語認知科学講座

3. 外国学専攻

外国学専攻も旧言語文化研究科からの移行で構成されており、博士前期課程において2つのコースが設けられています：地域文化研究コースと高度専門職業人コース。地域文化研究コースは、アジア・アフリカとヨーロッパ・アメリカの言語文化を扱い、高度専門職業人コースは英語教員と中国語教員向けのリカレントコースを提供しています。

4. 日本学専攻

日本学専攻は基盤日本学コースと応用日本学コースに分かれています。基盤日本学は豊中キャンパスで、日本の現代文化や歴史、考古学、文学などの研究が行われます。応用日本学は箕面キャンパスで提供され、比較日本学や日本語教育に焦点を当てています。

5. 芸術学専攻

芸術学専攻では、アート・メディア論、美学、音楽学、演劇学などの多様な講座が用意されています。この専攻は旧文学研究科の芸術学関連の講座を引き継いでおり、博士後期課程の設置により、さらに充実したカリキュラムが提供されています。

沿革

大阪大学大学院人文学研究科は、2022年4月に旧文学研究科と旧言語文化研究科の統合によって設立されました。2023年4月には、複言語・複文化共存社会研究センターが設置され、研究機能がさらに拡充されています。このように、大阪大学人文学研究科は多様な学問分野の探求を促進し、国内外で高い評価を受けています。

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