大阪狭山市循環バス

大阪狭山市循環バス

大阪狭山市循環バス（おおさかさやましじゅんかんバス）は、大阪府の大阪狭山市が提供するコミュニティバスです。このバスの運行は南海バス（泉北営業所）に委託されており、親しみを込めて「さやりんバス」と呼ばれています。

歴史と背景

循環バスの運行が始まる前、大阪狭山市では老人福祉センターへの送迎バスが運行されていました。しかし、南海電気鉄道による一般路線バスの廃止が相次いだため、代替手段として2001年6月に循環バスが導入されました。これにより、地域住民の移動の利便性が大きく向上しました。

沿革

• - 1999年：南海電気鉄道が一般路線バス「金剛くみの木線」と「狭山線」を廃止。
• - 2001年6月：4つのルートを設定し、試験運行を開始。
• - 2003年：コースを変更し、両回りの運行を開始。
• - 2010年：スルッとKANSAIプリペイドカードシステムを導入し、乗車点を変更。
• - 2014年：バスロケーションシステムを導入し、利便性を高めました。
• - 2023年：電気バスを導入するなど、持続可能な運行を目指した再編を実施。

運賃と乗車券

バスの運賃は、大人（中学生以上）が100円、こども（小学生）が50円です。また、特定の条件を満たした障害者の方には割引が適用されます。幼児は1人まで無料で同伴可能ですが、2人目以降はこども運賃が必要です。

さらに、1日乗り放題のモバイルチケット「さやりん1dayパス」を発売しており、大人300円、こども150円で利用できます。これにより、地域住民は市内をお得に移動できるようになっています。

路線と運行時間

循環バスは南北に広がる市内全域をカバーした4つのルートで運行されています。各ルートは市役所や福祉センターなどの公共施設にアクセス可能で、便数は1日88便に及び、毎日運行されます。また、運行時間は7時から17時までの間で設定されており、1時間ごとに出発しています。

各コースの概要

1. 南回りルート：市役所を起点に、さやかホールや狭山池博物館前を経由します。
2. ニュータウン回りルート：コミュニティセンターや近大病院北などを通ります。
3. 西回りルート：狭山駅や総合体育館を含むコースです。
4. 北回りルート：美原区役所前や金剛駅を経由します。

車両と利便性

現在、バスには小型ノンステップバスが導入されており、高齢者や子連れの方が使いやすい設計となっています。2015年からは新たに導入された日野・ポンチョのバスが運行されており、2023年には初めて電気バス（BYD・J6）が投入され、環境に配慮した運行が進められています。

このように、大阪狭山市循環バスは、地域住民や訪問者にとって重要な交通手段として機能し続けています。これからも、より便利な運行を目指して改善を重ねていくことでしょう。

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