大須賀応

大須賀 応の生涯

大須賀 応（おおすか ことを、1894年1月25日 - 1945年3月26日）は、日本の陸軍軍人であり、最終的に陸軍中将の階級に至りました。彼は北海道札幌郡琴似村大字篠路村（現在の札幌市北区屯田）で生まれ、父親は陸軍屯田兵の軍曹・大須賀忠夫です。彼の教育は札幌中学に始まり、1915年には陸軍士官学校を卒業しました。

軍歴の始まり

1915年に卒業後、彼は陸軍に入隊し、砲兵少尉の階級で野砲兵第7連隊に配属されました。その後、1927年には陸軍大学校を卒業し、さらなる軍事教育を受けました。彼の本格的な軍歴は、1937年の南京攻略戦に第16師団の参謀として参加したことから始まります。これにより、彼はその戦略的能力を発揮する機会を得ました。

戦争の中での昇進

1938年には砲兵大佐に昇進し、野砲兵第22連隊の指揮を執ることになり、武漢作戦にも参加しました。1940年までには第116師団の参謀長という重要な役割を務め、安慶での警備活動に従事しました。彼のキャリアの中で、陸軍少将に昇進し、太平洋戦争という重要な局面を迎えることになります。

太平洋戦争と最期の時

1942年3月、彼は基隆要塞司令官に就任し、その後1944年2月には父島要塞司令官に転任しました。1944年5月には混成第2旅団長として従軍し、最後には第109師団の司令部に所属して硫黄島の戦いに参加しました。1945年3月26日、大須賀応は硫黄島での総攻撃中に戦死しました。彼はこの戦いでの功績により、陸軍中将に特進しました。

死亡に関する異説

大須賀の死亡日については異説があり、彼の死に関する詳細は不明瞭です。特に、当時硫黄島の参謀として父島にいた堀江芳孝元陸軍少佐は、大須賀少将が総攻撃には参加せず、別の場所で戦死した可能性があると語っています。この点は軍歴の中でも謎の一つとして残っています。

家族と影響

彼には陸軍大佐である弟、大須賀実がいます。大須賀応の家族も軍に従事したことから、彼の人生は日本陸軍の歴史と密接に関わっています。大須賀応の経歴やその影響力は、彼の家族だけでなく、日本の軍事史にも大きく刻まれています。彼の役割や戦いの詳細は、今でも多くの人々によって研究され、語り継がれています。

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