大鰐温泉

大鰐温泉

大鰐温泉は、青森県南津軽郡大鰐町にある歴史ある温泉地です。その起源は古く、建久年間（1190年から1198年）に円智上人によって発見されたと伝えられています。江戸時代には、津軽藩主も湯治に訪れた記録が残っており、古くから多くの人々に親しまれてきました。

泉質と効能

大鰐温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉です。源泉温度は60度から80度と高温で、町が集中管理を行っています。この温泉は、消化器病、外傷、神経痛、リューマチ、貧血、皮膚病、婦人病など、様々な症状に効果があるとされています。

温泉街の魅力

温泉街は、大鰐[[温泉駅]]周辺から平川沿いに広がっています。温泉街には、9つの共同浴場があり、地元の人々や観光客が気軽に温泉を楽しめます。また、大鰐[[温泉駅]]前には、日帰り入浴施設を備えた大鰐町地域交流センター「鰐come」があり、こちらも人気を集めています。

温泉街の名物としては、「温泉もやし」が挙げられます。これは、温泉熱を利用して栽培された大豆もやしで、長さが30cmほどにもなります。独特の風味と食感が特徴で、お土産としても人気があります。

温泉街の名所・旧跡

大鰐温泉の温泉街には、以下のような名所・旧跡があります。

大円寺
茶臼山公園
湯魂石薬師堂
大町桂月文学碑
萩桂
平川親水公園
大鰐町地域交流センター・湯の駅「鰐come」

歴史

大鰐温泉は、江戸時代には「諸国温泉功能鑑」という温泉番付にも掲載され、その効能の高さが広く知られていました。明治時代には、奥羽本線大鰐駅（現大鰐[[温泉駅]]）の開業により、湯治客で賑わいました。

昭和28年（1953年）には、碇ヶ関温泉と共に大鰐碇ヶ関温泉郷として県立自然公園に指定されました。バブル期には大型リゾート施設「スパガーデン 湯〜とぴあ」が開業しましたが、その後休業となり、現在は解体に向けての調査が進められています。

大鰐温泉もやし

大鰐温泉の名産品である「大鰐温泉もやし」は、江戸時代から続く伝統的な食材です。温泉の熱を利用した独特の栽培方法で育てられ、長さ30cmにもなる大豆もやしです。かつては弘前藩への献上品とされ、庶民の間でも親しまれていました。生産者の高齢化により、一時は生産量が減少しましたが、現在は後継者育成の取り組みにより、生産数を回復しています。

アクセス

鉄道

JR奥羽本線大鰐[[温泉駅]]
弘南鉄道大鰐線大鰐駅

車

東北自動車道大鰐弘前ICより国道7号経由で約15分

スキー場へは以前無料送迎バスが運行していましたが、現在は冬休み期間中のみの運行となっているため、自家用車かタクシー、路線バスでの移動が必要です。

まとめ

大鰐温泉は、歴史と自然に恵まれた温泉地です。良質な温泉だけでなく、温泉もやしなどの名産品、周辺の観光スポットなど、魅力がたくさんあります。ぜひ一度訪れて、その魅力を体験してみてください。

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