大鷲透

大鷲透: 日本のプロレスラーの軌跡

概要

大鷲透（おおわし とおる）は1975年12月24日生まれの日本のプロレスラーで、本名は伊藤透です。長野県佐久市出身で،元大相撲力士としての経験を活かし、プロレスの舞台でその存在感を示しています。父親も元力士で、名前は大鷲平（前頭3枚目）であり、これが大鷲透のリングネームの由来でもあります。血液型はO型です。

大相撲でのキャリア

大鷲は若松部屋に入門し、1993年3月場所で初土俵を踏みました。当初は朝伊藤という四股名で知られていました。しかし、膝の怪我が響いて1996年には番付外まで落ち込む事態となったのです。1997年には再び前相撲からスタートし、必要な改名を経て朝鷲透として新たに出発しました。1999年1月場所では西序二段42枚目という最高位を達成しましたが、その膝の故障が再び影響し、この後引退を決意します。

プロレスラーへの転身

一時は調理師を志したものの、大鷲は元々の夢を追い求め、プロレスラーとしての道を選びます。2000年に闘龍門の7期生としてデビューし、T2Pとしてメキシコで活動を始めました。彼の個性的なヒールキャラクターは多くのファンを魅了しましたが、後に数名の仲間と共にはぐれ軍団（仮）を結成し、のちに悪冠一色として知られるようになります。

DRAGON GATEとその後

その後、DRAGON GATEに移籍し、人気を得ていきましたが、2004年にはリング外での不適切な行動が問題視され、解雇されてしまいます。この後、彼はdragondoorや大阪プロレスでタッグリーグに参加し、DDTプロレスリングで目覚ましい成功を収めました。2006年にはDDTでKO-D無差別級チャンピオンに輝き、独自のキャラクターを確立しました。

自主興行とプロモーターとしての活動

彼はまた自主興行「大鷲プロレス」を故郷・佐久市で開催し、プロレス界での活動の場を広げていきました。2007年には全日本プロレスに初参戦し、さらなるキャリアの幅を広げました。それ以降も、定期的に興行を行い、全国各地で活躍を続けています。

技術とスタイル

大鷲は相撲出身だけに、高い筋力を生かした技を持つレスラーとして知られています。代表的な技には、空中で相手を捉える「ランニングチョークスラム」や、ダイビング式の体重を生かした「ダイビングボディプレス」があります。また、彼のファイトスタイルは、まるで悪の大ボスのような威圧感を醸し出すものでもあります。

近年の活動

2012年に復帰し、以降も不定期ながらプロレスラーとしての活動を続けつつ、佐久市のちゃんこ屋「大鷲」の経営とともにプロモーターとしても精力的に活動しています。また、2013年にDDTに本格復帰し、様々な団体での参戦を重ねています。

まとめ

大鷲透は、日本のプロレス界で独特な存在感を放つレスラーです。そのキャリアの多様性や技術に加え、リング外でも側面を持つ彼は、ファンからの愛される存在として今後も注目されています。

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