太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2018

「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2018」は、2018年4月、5月、9月、10月にかけて行われた、女子7人制ラグビーの国内トップカテゴリーに位置づけられる大会です。日本ラグビーフットボール協会が主催し、太陽生命保険株式会社が特別協賛。全国各地4ヶ所を巡るサーキット形式で開催され、高校、大学、クラブの単独または合同チームが出場しました。この年はシリーズとして5回目の開催となりました。

大会概要

本シリーズには、国内の強豪12チームが「コアチーム」として参戦しました。これに加え、日本ラグビーフットボール協会の推薦などを受けて編成される「チャレンジチーム」も出場。チャレンジチームは大会ごとに選手が入れ替わる特別編成チームです。

大会は全4戦で構成され、各大会は2日間の日程で開催されます。1日目に予選プールを実施し、2日目に各プールの順位に基づいた決勝トーナメントが行われます。試合時間は前後半各7分、間に2分の休憩を挟みます。予選プールでは、勝利チームに3点、引き分けに2点、敗戦に1点が付与され、勝ち点合計によって順位が決定されます。勝ち点が並んだ場合は得失点差などで優劣をつけます。2日目のトーナメントは、上位チームによる「カップトーナメント」（1位～8位決定）と下位チームによる「チャレンジトロフィー」（9位～12位決定）に分かれて実施されました。

各大会の最終順位に応じてシリーズポイントが付与され、全4大会のポイント合計で年間総合順位が決定されます。年間総合優勝チームにはシリーズタイトルが贈られます。

2018シリーズの展開

シリーズは全国4都市を転戦しました。

第1戦東京大会: 4月29日・30日に秩父宮ラグビー場（東京都）で開催。アルカス熊谷が優勝し、大会MVPには日本体育大学の堤ほの花選手が選ばれました。
第2戦秋田大会: 5月26日・27日にあきぎんスタジアム（秋田県）で開催。日本体育大学が優勝し、大会MVPはMIE PEARLSのヴォーガン・ジャンナ選手が受賞しました。
第3戦富士山裾野御殿場大会: 9月8日・9日に裾野市運動公園陸上競技場（静岡県）で開催されました。大会直前に発生した北海道胆振東部地震の影響で、出場予定だった北海道バーバリアンズディアナが会場への移動が困難となり、不参加・棄権となる異例の事態が発生しました。同チームには、他の3大会で獲得したポイントの平均値が付与される措置が取られました。この大会ではアルカス熊谷が優勝し、大会MVPは2大会連続でヴォーガン・ジャンナ選手（MIE PEARLS）となりました。
第4戦鈴鹿大会: 10月13日・14日に三重交通Gスポーツの杜鈴鹿サッカー・ラグビー場（三重県）でシリーズ最終戦が行われました。アルカス熊谷が優勝。大会MVPは日本体育大学の山本実選手が獲得しました。

年間総合結果と入替戦

全4戦のシリーズポイントを集計した結果、日本体育大学ラグビー部女子が年間総合優勝を飾りました。これは2016年シリーズに続く2回目の総合優勝となります。年間総合MVPには、第4戦MVPの日本体育大学・山本実選手が選出されました。

シリーズ下位チームは次年度のシリーズ出場権をかけた入替戦に臨みます。通常はコアチームの最下位チームが入替戦に出場しますが、この年は年間12位の石見智翠館高等学校女子ラグビー部が次年度のシリーズに出場しないことが決まっていたため、年間11位だった千葉ペガサスラグビークラブが入替戦への参加となりました。

入替戦は2018年11月18日、日本体育大学健志台キャンパスラグビーグラウンド（神奈川県）で行われました。千葉ペガサスに加え、下位リーグからの代表チームや推薦チームを含む計6チームが参加。予選プールを経て順位決定トーナメントを行い、自衛隊体育学校PTSと横河武蔵野Artemi-Starsが上位2チームとなり、2019年の太陽生命ウィメンズセブンズシリーズへの出場権を獲得しました。

放送・配信とスポンサー

大会の模様は、J:COMの地域情報アプリ「ど・ろーかる」やYouTubeなどでライブ配信やダイジェスト放送が行われました。特別協賛の太陽生命保険に加え、カンタベリーオブニュージーランドジャパン、シミズオクト、青南商事、凸版印刷などが協賛企業として、また各大会にマッチスポンサーがつきました。

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