奈良県道40号大台ケ原公園川上線
奈良県道40号大台ケ原公園川上線
奈良県道40号大台ケ原公園川上線は、奈良県吉野郡上北山村から吉野郡川上村へと至る主要地方道です。一般には「大台ヶ原ドライブウェイ」という名で親しまれています。
概要
この道路は、奈良県南東部に位置する吉野川の源流地、大台ヶ原（上北山村）を起点とし、川上村で国道169号（東熊野街道）と接続する地点を終点としています。主要地方道としての役割を担い、吉野郡上北山村小橡、経ヶ峰、西原といった地域を経由し、伯母峰峠のトンネルを抜けて吉野郡川上村伯母谷へと続いています。紀伊山地の奥深い森林地帯を縫うように走り、大台ヶ原へと向かう山岳道路であり、かつては有料道路でしたが、1981年（昭和56年）4月1日に無料開放されました。
冬季は閉鎖され、通行することができません。
路線データ
歴史
- - 1982年（昭和57年）
- 12月24日：奈良県が路線を認定。
路線状況
大台口隧道から終点までの区間は、旧国道169号として利用されていたため、道幅が狭く、離合が困難な場所や急カーブが連続しています。一方、大台ケ原ドライブウェイとして建設された区間は、対向2車線（片側1車線）が確保されており、全面舗装されています。ただし、中央線がない道幅の狭い箇所も存在します。
冬季は閉鎖され、おおむね11月下旬から4月下旬の間は通行止めとなります。近畿地方における自動車で走行可能な最高地点を通るため、眺望は非常に優れていますが、霧が発生しやすく、野生動物の出現も多いため、運転には注意が必要です。
地理
国道169号沿いにある県道大台ケ原公園川上線の入口までは、南阪奈道路の葛城インターチェンジから国道24号・国道169号を経由して約59キロメートルの距離です。
大台ヶ原は紀伊半島の奈良県と三重県の県境に位置し、本州の中でも特に降水量が多い地域として知られています。三津河落山や経ヶ峰など、標高1400 - 1600メートル級の山々と、それらに囲まれた東西約5キロメートルの台地によって形成されています。道路は、頂上の大台ヶ原から奈良県側の国道169号へ向かって、西側尾根伝いの山深い森の中を東西に延びており、大峰山脈の主峰郡や上北山村方面の深い谷間など、雄大な風景を堪能できます。秋には、山々が紅葉に染まり、美しい景観が広がります。
道路末端にあたる起点の大台ヶ原には、売店やトイレなどが併設されたビジターセンターが設けられています。
通過する自治体
沿線施設
- - 大台ヶ原ビジターセンター
- - 大台教会
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