女の波紋

女の波紋

『女の波紋』は、1966年5月23日から7月8日までフジテレビ系ライオン奥様劇場枠で放送された連続テレビ映画です。全35回の白黒作品で、昼メロドラマとして人気を博しました。

概要

本作は、「奥様劇場」の第18作として制作されました。物語は、法廷を舞台に、裁く者と裁かれる者の間で複雑に絡み合う愛情を軸に展開します。主人公は、実の母親を裁かなければならない立場に立たされた女性検事・庄司恵子。彼女の葛藤と苦悩、そして自身の出生の秘密を解き明かしていく姿を描いています。

平均視聴率は23.8％、最高視聴率は28.4％（ビデオリサーチ関東地区調べ）という高視聴率を記録しました。この成功を受け、「ライオン奥様劇場」枠では、本作以降「花の罪」や「女の盛装」など、NMC（日本映画新社）制作による法廷ドラマが数多く制作されることとなりました。

映画監督としても知られる猪俣勝人が脚本を手掛けた、唯一の昼メロ作品としても知られています。

物語

大学の法学部を卒業した庄司恵子は、検察庁に検事として採用されます。女手一つで育ててくれた母・和江とささやかな祝宴を開き、恵子の前途を祝福しました。しかし、その矢先、謎の女・昌代が現れたことで、恵子は自身の出生に疑惑を抱きます。尊敬する先輩検事・立上の忠告を受け、戸籍を調べる恵子。一応疑惑は解決したかに見えましたが、所用で訪れた柳橋の料亭で、女将が昌代であったことから、運命の歯車が再び動き出します。

キャスト

庄司恵子：葉山葉子
庄司和江：三條美紀
昌代：喜多川千鶴
立上検事：石濱朗
伊沢一郎
藤岡重慶
服部哲治
湊俊一
中山鉄也

スタッフ

脚本：猪俣勝人、柳川創造、中川文明
監督：堀内真直、土屋蔵三
音楽：大森盛太郎
プロデューサー：大橋正次（NMC）
制作：フジテレビ・NMC

主題歌

「女の波紋」(クラウンレコード)
作詞：星野哲郎
作曲：叶弦大
編曲：安田彫花
歌：笹みどり

参考資料

「テレビジョンドラマ」（放送映画出版）
* 「女の波紋」シナリオ決定稿

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