花の罪

『花の罪』は、1967年2月13日から4月7日までフジテレビ系ライオン奥様劇場枠で放送された連続テレビ映画です。全40話からなる白黒作品で、昼ドラとして人気を博しました。

概要

本作は、「奥様劇場」の第23作にあたります。愛する人の前で裁かれるヒロインを中心に、母子の愛情、そして複雑に絡み合う陰謀を描いたドラマです。「女の波紋」「女の盛装」と並び、NMCが制作した法廷ドラマの代表作として知られています。平均視聴率は24.5％、最高視聴率は29.9％を記録し、同劇場枠において歴代6位、5位という大ヒットとなりました。

あらすじ

主人公の岸本路子は、事故で父親を亡くし、東京の女子美大に合格したことを機に母親と共に上京します。学費を稼ぐために銀座の画廊でアルバイトを始めた路子は、ある日、画廊の主人に頼まれ絵の代金を受け取りに行く途中、ひったくりに遭います。しかし、そこへ一人の青年が現れ、路子は危機を救われます。その青年、本間昭彦は司法試験に合格したばかりで、快活に笑う彼に路子は惹かれていきます。昭彦もまた、純真な路子に惹かれ、二人は交際を始めます。昭彦の母も路子に好意を持ち、二人の仲は急速に深まっていきます。一方、画廊には若い画家、瀬沼正之が絵を売りに頻繁に訪れていました。画廊の主人は瀬沼の才能を認めつつも、彼の絵が持つ暗い雰囲気を危惧し、商品にはならないと批判していました。路子もまた、瀬沼の絵に言いようのない不吉なものを感じていました。

キャスト

岸本路子：三原有美子
岸本雪枝：福田公子
瀬沼正之：天田俊明
本間昭彦：清川新吾
塚田信夫：石山政春
葉山弓子：沢阿由美
永井秀明
浅茅しのぶ
新井茂子
灰地順

スタッフ

脚本：堀内真直、柳川創造
監督：堀内真直、土屋蔵三、柳瀬観
音楽：大森盛太郎
プロデューサー：大橋正次（NMC）
制作：フジテレビ・NMC

主題歌

「花の罪」
歌：笹みどり
作詞：星野哲郎
作曲：富侑栄
編曲：安田彫花

参考資料

「テレビジョンドラマ」（放送映画出版）
「花の罪」シナリオ決定稿

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