妙木浩之

妙木浩之

妙木浩之（みょうき ひろゆき、1960年 - ）は、日本の精神分析学者、精神分析家であり、東京国際大学教授として活躍しています。

略歴

1982年：上智大学文学部心理学科卒業
1985年：上智大学大学院文学研究科博士課程満期退学

大学院修了後、北山研究所臨床心理士、佐賀医科大学助教授、久留米大学文学部助教授を経て、2004年より東京国際大学人間社会学部・臨床心理学研究科教授に就任しました。また、南青山心理相談室にて臨床心理士としても活動しています。

北山修、小此木啓吾といった著名な心理学者・精神分析家から教えを受けました。

研究分野

専門は臨床心理学、特に精神分析学です。フロイトの精神分析理論を基盤としつつ、心理経済学、精神分析的心理療法など、幅広い領域で研究・臨床活動を展開しています。

著書

父親崩壊 (新書館, 1997)
心理経済学のすすめ (新書館, 1999)
フロイト入門 (ちくま新書, 2000)
こころと経済 (産業図書, 2000)
エディプス・コンプレックス論争 性をめぐる精神分析史 (講談社選書メチエ, 2002)
「心の居場所」の見つけ方 面接室で精神療法家がおこなうこと (講談社, 2003)
精神分析における言葉の活用 (金剛出版, 2005)
初回面接入門 心理力動フォーミュレーション (岩崎学術出版社, 2010)
大人のための精神分析入門 (PHP新書, 2010)
寄る辺なき自我の時代－フロイト『精神分析入門講義』を読み直す (現代書館, 2017)

共編著

精神分析の現在 (小此木啓吾共編, 至文堂, 1995)
夢の分析 (至文堂, 1997)
好きできらいで好き。 心理経済学講座 (Maki共著, 日本放送出版協会, 2001)
ウィニコットの世界 (至文堂, 2003)
自我心理学の新展開 フロイト以後、米国の精神分析 (ぎょうせい, 2010)

翻訳

自殺のシグナル 青年期前後の記録 (M.ジィフィン、C.フェルゼンタール, 霜山徳爾共訳, 産業図書, 1985)
フロイトのメタファー 精神分析の新しいパラダイム (ドナルド・P.スペンス, 産業図書, 1992)
あなたの中のグレムリンを捜せ こころの怪物を手なずける方法 (リチャード・カーソン, ロングセラーズ, 1994)
精神分析というお仕事 専門性のパラドクス (アダム・フィリップス, 産業図書, 1998)
サイケデリック・ドラッグ 向精神物質の科学と文化 (レスター・グリンスプーン、ジェームズ・B.バカラー, 杵渕幸子共訳, 工作舎, 2000)
* 精神分析的心理療法 実践家のための手引き (ナンシー・マックウィリアムズ, 金剛出版, 2009)

妙木浩之は、精神分析学の発展に大きく貢献しており、その著作や翻訳は、多くの心理学者や精神分析家、そして一般読者にとって貴重な情報源となっています。学術的な貢献に加え、臨床心理士としての実践を通して、人々の心の健康をサポートしています。

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