婦中バイパス

婦中バイパスについて

婦中バイパス（ふちゅうバイパス）は、富山県富山市の旧婦中町から八尾町を結ぶ国道472号のバイパス路線です。この道路は産業及び観光の重要な交通路として計画されており、地域の安全性と物流効率を向上させることを目指しています。バイパスの延長は約3.6キロメートルで、富山市婦中町長沢の長沢（西）交差点から富山市八尾町奥田に至ります。この区間の全幅員は16.5メートルであり、2車線の設計がなされています。

道路の特徴と計画背景

婦中バイパスは国道472号の重要な役割を果たすべく、交通の流れを円滑にするために計画されました。もともと生活道路として使用されていたこの区間は、現在も家屋が密集して狭隘区間が続き、交通のボトルネックとなっています。さらに、JR高山本線との交差点では平面交差が存在し、交通事故の頻発が懸念されています。このため、婦中バイパスの建設が急務とされています。

このバイパスは、富山市の中心部と接続する国道359号婦中西バイパスと連携しており、長沢（西）交差点を起点に南へ進み、最終的には八尾町奥田で県道千里八尾線と接続する予定です。新しい交通路は農地を挟む形で整備され、現道に比べて交通の安全性と快適性が格段に向上します。歩道も設けられるため、歩行者の安全も考慮されています。

開通状況と今後の整備

現在、婦中バイパスは、長沢から千里交差点までの2.7キロメートル区間が開通していますが、その先の0.9キロメートルについては未開通です。富山市はバイパス全線の整備に加え、旧八尾町中心部を迂回する約8.5キロメートルの新たなバイパス路線の計画も進めています。これにより、県道小杉婦中線を通じて北陸自動車道にアクセスできるようになり、交通の利便性が格段に改善されることが期待されています。

橋梁情報

婦中バイパスにはいくつかの橋が設置されています。例えば、新長沢橋は全長64メートル、富崎橋は21.3メートルの長さを持ち、この路線の重要な通行口となっています。

沿革

このバイパスの計画は1996年に始まり、2005年には長沢から婦中町富崎間の1.3キロメートルが供用開始されました。その後、2009年には婦中町富崎から婦中町千里間の1.4キロメートルも供用が開始されています。今後も整備が進むことで、より多くの交通が流れることが期待されています。

まとめ

婦中バイパスは、地域の交通問題を解決し、富山市の発展に寄与する重要なインフラとしての役割を果たすことが期待されています。今後の整備が進む中で、地域の安全性や交通の利便性向上に貢献していくことでしょう。

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