学園東大通り

学園東大通りについて

学園東大通りは、筑波研究学園都市の主要な幹線道路であり、土浦市の国道6号との交差点から、つくば市の国道125号との交差点まで、南北に約17.1kmに渡って延びています。この道路は、都市計画道路「研究学園都市計画道路 3・2・1号 学園東大通り線」として位置づけられ、筑波研究学園都市の骨格を形成する重要な役割を担っています。

概要

学園東大通りの特徴は、人間優先の都市計画に基づいた設計です。沿道施設への直接的な車両の乗り入れを制限し、脇道からの進入を基本とすることで、信号の数を最小限に抑え、スムーズな交通の流れを実現しています。また、学園中央通り、学園西大通りなど他の主要幹線道路と格子状に交差し、整然とした道路網を形成しています。

起点付近は土浦市に位置し、「土浦・阿見都市計画道路 3・4・20号 阿見学園線」の一部を構成しています。道路の大部分はつくば市内にあり、学園都市の東側を南北に縦断することから、この名称が付けられました。

路線データ

起点: 土浦市中村南・学園東大通り入口交差点
終点: つくば市田中・田中交差点
路線延長: 約17.1km
車線数: 4～6車線
基本路線: 茨城県道55号土浦つくば線

重複区間

田中交差点～西大通入口交差点: 国道408号
柴崎交差点～学園東交差点: 茨城県道24号土浦境線

路線状況

道路の中心部は幅50mあり、4～6車線の車道に加え、自転車歩行者道と緑地帯が設けられています。学園北大通りから学園南大通りまでの区間は6車線、それ以外の区間は4車線となっています。6車線区間では、主要交差点で最も歩道側の車線が左折専用となる場合があります。

道路の両側には植樹帯があり、四季折々の風景が楽しめます。特に約9kmにわたるトウカエデの並木は、10月下旬には美しい紅葉が見られます。また、築山を設けるなど、庭園のような雰囲気も演出されています。

1987年には、大角豆交差点から東前野までの15.8kmの区間が、「日本の道100選」に選ばれました。つくば市吾妻1丁目には、これを記念する顕彰碑が設置されています。さらに、読売新聞社が選定した「新・日本街路樹100景」にも選ばれており、その美しさが広く認められています。

主要接続路線

国道125号：田中交差点
学園西大通り：西大通入口交差点
土浦学園線：学園東交差点
国道354号（土浦野田通り）：大角豆交差点
国道6号：学園東大通り入口交差点

地理

沿線には、高エネルギー加速器研究機構、防災科学技術研究所、筑波大学、国立科学博物館筑波実験植物園、宇宙航空研究開発機構筑波宇宙センター、産業技術総合研究所といった、多くの研究機関が集積しています。筑波大学筑波キャンパスには約3kmに渡って接しており、2箇所の交差点からキャンパス内へアクセス可能です。

学園東大通りを北上すると、国道408号との重複区間に入り、関東の名峰である筑波山を望むことができます。この道路は、研究学園都市の機能性と美観を象徴する存在と言えるでしょう。

脚注

注釈

（特になし）

出典

「日本の道100選」研究会 著、国土交通省道路局（監修） 編『日本の道100選〈新版〉』ぎょうせい、2002年6月20日。ISBN 4-324-06810-0。

外部リンク

茨城県土木部（茨城県ホームページ公式サイト内）
土浦土木事務所（道路の管理事務所）
つくば市ホームページ（公式サイト）

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