宇野政秀

宇野政秀の生涯と影響

宇野政秀（うの まさひで）は、室町時代から戦国時代にかけて活躍した武将であり、赤松氏の一族に属しています。彼は赤松則祐の6世の孫で、「高枕軒性喜（こうちんけんしょうき）」という号を持ち、塩屋城の城主であったことでも知られています。政秀の出生に関しては多くの不明点があり、事実上の本姓は宇野である可能性も指摘されています。

赤松家の復興への貢献

享徳3年（1454年）、赤松則尚が赤松家の復興を目指して挙兵した際、政秀はこれに呼応して兵を挙げることとなります。しかし、翌年には山名宗全の軍に鎮圧され、則尚は自害に追い込まれますが、政秀は巧みに山名軍から逃れることに成功しました。長禄2年（1458年）には、赤松政則が加賀半国の守護に任じられると、政秀もその家臣として参加し、赤松家の復興に貢献しました。

京都では、浦上則宗が幼主赤松政則を補佐している時期に、政秀は堀秀世らと共に赤松旧臣を集め、嘉吉の乱での統治に対抗しました。政秀は迅速に播磨国を掌握し、応仁元年（1467年）には諸役免除の文書を発行するほどの影響力を持ちましたが、文明15年（1483年）には山名氏からの侵攻を受けることになります。

応仁の乱と福岡合戦

応仁の乱では東軍に属して転戦し、文明元年（1469年）には山名軍に加わり、地元の大内政弘を破るという成績を収めました。しかし、次の年に西軍の畠山義就の急襲を受けて山城山崎城を放棄することとなります。

その後、政秀は福岡城救援に派遣されますが、赤松政則が播磨での戦いに大敗したことから救援できず、福岡城は山名軍に奪われてしまいます。この結果、赤松家は大きな威信を失います。政秀自身は、この動乱に巻き込まれることはなかったものの、新たな当主問題が浮上し、混乱に拍車がかかりました。

内紛と統治の再確立

文明17年（1485年）に政則が復帰し、再び政秀は彼の指揮下に入ります。政秀は出家して高枕軒性喜と号し、子・則貞が彼の地位を継承することとなります。長享2年（1488年）には福岡城が奪還され、その後は政秀の守護代も西播磨半国へと縮小されます。

明応5年（1496年）、政則が没すると、その養子が家を継ぎますが、内紛が続き、赤松家は三分される事態に。しかし、政秀は幕府に働きかけて和睦を果たし、家中の内乱を終結させました。

最期と影響

政秀は文亀2年（1502年）、81歳で死去しました。彼の生涯は赤松氏の復興と戦乱の時代の中での家族の結束を象徴するものと言えるでしょう。彼の後継が赤松氏を引き継ぎ、後の歴史へと続いていくことになります。

宇野政秀の存在は、戦国の動乱を生き抜いた武将として、また赤松家の復興に力を注いだ人物として、多くの人々から記憶され続けています。

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