安成浚

安成浚（アン・ソンジュン）は、1991年9月16日生まれの韓国出身の囲碁棋士です。京畿道平澤市で生まれ、現在は韓国棋院に所属し、九段の段位を保持しています。彼の棋士としてのキャリアは、数々のタイトル獲得と国際的な舞台での活躍によって彩られています。

プロ入りと初期の活躍

安成浚は、陽川道場という囲碁の訓練施設で才能を磨き、2008年に入段を果たしました。その後、2009年には韓国囲碁リーグへの出場、名人戦リーグへの参加と、着実に実績を重ねていきます。2010年には二段、2011年には三段へと昇段し、着実に実力をつけていきました。

タイトル獲得と国際棋戦での飛躍

2012年は安成浚にとって飛躍の年となりました。物価情報杯の決勝で金志錫を下し、プロ棋士として初のタイトルを獲得しました。その後も、2013年には同大会でベスト4、名人戦でベスト8、Mlily夢百合杯世界囲碁オープン戦にも出場するなど、国内、国際棋戦の両方で活躍。三星火災杯でもベスト8に進出しました。2015年には、Mlily夢百合杯でベスト4に進出しましたが、準決勝で李世乭に敗れました。この間、2014年には百霊愛透杯世界囲碁オープン戦でベスト16に進出。2015年に六段、2016年に七段、2017年に八段へと昇段を重ね、着実に実力を高めていきました。

兵役と九段昇段

2019年まで兵役につき、一時的に棋士としての活動を中断しましたが、2020年に復帰すると、KBS杯で準優勝を果たし、九段へと昇段しました。この昇段は、彼の長年の努力と実績が認められた結果と言えるでしょう。

ランキングと棋風

韓国棋士ランキングでは、2012年末に19位、2013年に16位を記録。2016年には最高位の4位にランクインしています。これは、彼の棋力が韓国トップクラスであることを示しています。

主な棋歴

タイトル歴
物価情報杯プロ棋戦 (2012年)

国際棋戦
Mlily夢百合杯世界囲碁オープン戦 ベスト4 (2015年)
三星火災杯世界[[囲碁マスターズ]] ベスト8 (2013年, 2017年)
衢州爛柯杯世界囲碁オープン戦 ベスト8 (2023年)
百霊愛透杯世界囲碁オープン戦 ベスト16 (2014年, 2016年)
農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦 (2014年) 0-1

国内棋戦など
KBS杯バドゥク王戦 準優勝 (2020年)
国手山脈韓国国内トーナメント 準優勝 (2021年)

韓国囲碁リーグ
2009年（ハイト真露）6-5
2010年（ハイト真露）5-9
2011年（ハイト真露）7-5
2012年（正官庄）11-7
2013年（正官庄）9-4-1
2014年（SKエネルギー）6-7
2016年（SKエネルギー）12-3
2017年（SKエネルギー）10-6
2020-21年（Kixx）10-4
2021-22年（YOUWHO）6-10
2022-23年（Com2uS Tygem）9-9

中国囲碁リーグ
2014年乙級（安徽華億）5-2
2017年甲級（上海建橋学院）8-5


安成浚は、国内のタイトル戦だけでなく、国際棋戦でも目覚ましい活躍を見せています。特に、Mlily夢百合杯や三星火災杯での上位進出は、彼の国際的な競争力を示すものです。また、韓国囲碁リーグや中国囲碁リーグにも積極的に参加しており、その幅広い活動が伺えます。今後も、国際棋戦でのさらなる活躍が期待される棋士の一人です。

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