金志錫

金志錫（キム・ジソク）

金志錫（キム・ジソク、김지석、きん ししゃく）は、1989年6月13日生まれの韓国の囲碁棋士です。韓国棋院に所属し、権甲龍八段門下で腕を磨き、九段の地位にまで昇りつめました。その実力は国際的にも高く評価されており、数々の輝かしい戦績を残しています。

プロ入りと初期の活躍

2003年に入段を果たし、プロ棋士としてのキャリアをスタートさせました。2005年には二段に昇段し、同年の三星火災杯世界オープン戦に出場するなど、早くから国際舞台での活躍を見せ始めました。2006年には三段に昇段し、韓国囲碁リーグに第一火災チームの一員として初出場。2007年には名人戦リーグ入りを果たし、マスターズ獣神戦決勝では惜しくも準優勝となりました。翌2008年には四段に昇段、第1回ワールドマインドスポーツゲームズ男子団体戦で韓国チームの優勝に貢献しました。

2008年には韓国囲碁リーグでMVPを獲得。2009年には、物価情報杯で李昌鎬を破り、初の棋戦優勝を果たし六段に昇段。同年の年間成績は驚異の71勝16敗で、年間最多勝、最高勝率、最多対局、最多連勝（17連勝）の4冠を達成しました。また、農心辛ラーメン杯では、韓国チームの先鋒として出場し、3人抜きを達成し、その名を轟かせました。

さらなる飛躍と国際タイトル獲得

2010年に七段に昇段し、同年の三星火災杯、翌年のLG杯ではベスト4に進出するなど、国際棋戦でも存在感を示しました。2012年の農心杯では4人抜きを達成し、八段に昇段。また韓国囲碁リーグでもMVPに輝きました。2013年には、GSカルテックス杯で優勝し、タイトル2回の実績により九段に昇段。2014年にはGSカルテックス杯を防衛し、三星火災杯で唐韋星を破って国際戦初優勝を飾り、囲碁大賞最優秀棋士賞を受賞しました。2018年には、農心杯で2人抜きを果たし、韓国チームを優勝に導く活躍を見せました。

主要なタイトルと棋歴

金志錫は、その卓越した実力で数々のタイトルを獲得しています。

国際棋戦

三星火災杯世界[[囲碁マスターズ]] (2014年)
鳳凰古城世界囲棋嶺鋒対決 (2015年)
テレビ囲碁アジア選手権 (2018年)

国内棋戦

物価情報杯プロ棋戦 (2009年)
GSカルテックス杯プロ棋戦 (2013-2014年)
OllehKT杯オープン選手権 (2013年)
JTBCチャレンジマッチ (2018年)
竜星戦 (2018年)
マキシムコーヒー杯入神連勝最強戦 (2021年)

また、以下の棋歴があります。

LG杯世界棋王戦 準優勝 (2015年)、ベスト4 (2011年)、ベスト8 (2015年,2019年)
春蘭杯世界囲碁選手権戦 3位 (2015年)、ベスト8 (2012,2016,2018年)
三星火災杯世界[[囲碁マスターズ]] ベスト4 (2010年)、ベスト8 (2011,2013,2022年)
国手山脈杯国際囲棋戦 個人戦ベスト4 (2018年)
BCカード杯世界囲碁選手権 ベスト8 (2011年)
応昌期杯世界プロ囲碁選手権戦 ベスト8 (2016年)
CCTV賀歳杯囲棋戦 準優勝 (2016年)
国手山脈国際囲碁大会世界プロ最強戦 ベスト8 (2019年)
日中韓竜星戦 3位 (2019年)
ワールドマインドスポーツゲームズ 男子団体戦優勝 (2008年)、スポーツアコードワールドマインドゲームズ 男子団体戦優勝 (2013年) ペア戦3位 (2013年)
IMSAエリートマインドゲームズ男子団体戦優勝 (2016年)
* 農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦 (2009,2012,2018年に活躍)

国内棋戦では、囲碁マスターズ戦神戦準優勝 (2007年)、バッカス杯天元戦準優勝 (2009年)、物価情報杯プロ棋戦準優勝 (2012年) など多数の準優勝があります。

ランキングとリーグ戦での活躍

韓国棋士ランキングでは2009年に4位、2013年から2014年にかけては2位を記録しました。また、中国囲棋甲級リーグ戦にも積極的に参加し、2012年には浙江チームで10戦全勝という驚異的な成績を収めました。

金志錫は、韓国囲碁界を代表するトップ棋士として、これからもその活躍が期待されています。

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