宗林寺 (安曇野市)

宗林寺は、長野県安曇野市にある浄土宗の寺院です。山号を光照山と称し、信州七福神の一つである福禄寿が祀られている札所としても知られています。

歴史

宗林寺は、天正3年（1575年）に武蔵国鴻巣の勝願寺から善誉故念（村上義清の三男）を中興として迎え、大信寺から宗源寺へと改称されました。その後、石川康長の帰依を受け、石川数正の菩提を弔うために本堂が再興され、宝篋印塔が建立されました。この際に、寺号も宗林寺へと改められました。

寺院の特徴

宗林寺の本尊は阿弥陀如来坐像で、脇侍には観音菩薩と普賢菩薩が配されています。本堂の板天井には、狩野梅笑門人の狩野梅玄によって描かれた火伏の竜が描かれており、見どころの一つです。境内には、山門を兼ねた鐘楼門、本堂、庫裡、太子堂などの建物があります。これらの建物は、歴史と文化を感じさせる風格を備えています。

文化財

宗林寺には、以下の文化財が安曇野市指定有形文化財として登録されています。

本堂：宗林寺の中心となる建物で、歴史的な建築様式を今に伝えています。
山門：鐘楼門を兼ねており、寺院の入口として荘厳な雰囲気を醸し出しています。
宝篋印塔：石川数正の菩提を弔うために建立されたもので、歴史的な価値が高い建造物です。

交通アクセス

宗林寺へのアクセスは、JR篠ノ井線明科駅から車で約8分です。公共交通機関の利用も可能ですが、駅から少し離れているため、車での訪問が便利です。

参考文献

この寺院に関する情報は、以下の文献を参考にしました。

『探訪 信州の古寺 浄土教・日蓮宗』1996年 郷土出版社

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