宗谷

宗谷（そうや）は、北海道に存在する地名であり、その語源はアイヌ語に由来します。この地名は、宗谷郡や宗谷岬といった形で、北海道の地域名として広く知られています。かつて存在した宗谷村は、後に稚内市と合併しました。

宗谷の名は、様々な分野で用いられています。

海上保安庁の巡視船:
宗谷 (PL107): 元は日本海軍の特務艦であり、太平洋戦争時の日本海軍所属艦で唯一現存する艦船です。戦前・戦後を通じて長きにわたり活躍し、特に初代南極観測船としての役割を果たしたことで広く知られています。
そうや (PLH01): 上記の「宗谷」の後継として1978年に竣工した大型巡視船です。
日本海軍・海上自衛隊の艦船:
宗谷 (防護巡洋艦): 元はロシア海軍の巡洋艦「ヴァリャーグ」として建造されました。
そうや (機雷敷設艦): 海上自衛隊の機雷敷設艦として1971年に竣工し、1996年に除籍されました。
鉄道:
宗谷 (列車): 日本国有鉄道（国鉄）から北海道旅客鉄道（JR北海道）へと引き継がれ、宗谷本線で運行されている急行列車、および特急列車です。


その他、宗谷という名前は、大阪府枚方市にある町名としても存在し、1丁目から2丁目までがあります。また、日本人の姓としても見られ、多くは「そうや」と読まれます。この姓は、前述の枚方市の地名に由来するとされています。

このように、宗谷は北海道の地名から派生し、船舶、鉄道、地名、人名など、多様な分野で使用されている名称です。特に、初代南極観測船「宗谷」の活躍は、日本の南極観測史において特筆される出来事であり、その名声を高める一因となりました。

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