宮内新横浜線

宮内新横浜線とは

宮内新横浜線は、神奈川県川崎市中原区から横浜市港北区に至る都市計画道路です。正式には「川崎都市計画道路3・3・10号宮内新横浜線」と「横浜国際港都建設計画道路3・3・24号宮内新横浜線」という2つの都市計画道路を合わせた路線を指します。

この道路は、川崎市と横浜市という二つの大都市を繋ぎ、地域間の交通を円滑化することを目的としています。しかし、全線開通には至っておらず、未整備区間も存在します。

概要

宮内新横浜線は、川崎市側と横浜市側の両方で事業が進められており、部分的に開通している区間もあります。しかし、未開通区間や事業化されていない区間も残っており、全線開通には時間がかかる見込みです。特に、蟹ヶ谷付近の区間（川崎市と横浜市の境界付近）は、現在のところ具体的な事業計画は発表されていません。

川崎市側の起点付近では、多摩川を渡るための橋梁（等々力大橋（仮称））が建設中で、完成すれば東京都道312号白金台町等々力線（目黒通り）に接続する予定です。

当初の計画では、川崎市側の起点は国道409号（府中街道）の西下橋交差点でしたが、その後、多摩川を渡り、東京都世田谷区との境界まで延伸する計画に変更されました。

路線データ

川崎都市計画道路3・3・10号宮内新横浜線

起点：神奈川県川崎市中原区宮内一丁目（東京都界）
終点：神奈川県川崎市高津区蟹ヶ谷字鎗ヶ崎（横浜市界）
延長：4.560km
供用済区間：国道409号交点（西下橋交差点） - 尻手黒川線交点

横浜国際港都建設計画道路3・3・24号宮内新横浜線

起点：神奈川県横浜市港北区下田町六丁目（川崎市界）
終点：神奈川県横浜市港北区新横浜二丁目
延長：6.510km
供用済区間：神奈川県道106号子母口綱島線交点（高田駅北側交差点） - 終点

歴史

宮内新横浜線は、段階的に開通区間が拡大してきました。主な開通の歴史は以下の通りです。

1970年代: 横浜労災病院北側交差点 - 新横浜駅入口交差点区間が開通。
1970年代: 新城高校前 - 子母口が開通。
1990年代: 又玄寺交差点 - 尻手黒川道路との交差点（2590m）区間が開通。
2002年: 新吉田南交差点 - 横浜労災病院北側交差点区間が開通。
2006年3月31日: 西下橋交差点 - 又玄寺交差点（760m）区間（中原工区）が開通。
2008年3月28日: 高田駅北側交差点 - 高田駅入口交差点（210m）区間が開通。
2020年12月22日: 新吉田高田地区（960m）および新吉田地区（350m）が暫定2車線で開通。
2021年3月31日: 新吉田高田地区（960m）および新吉田地区（350m）が4車線化。
2023年8月26日: 子母口工区（245m）：尻手黒川線交点 - 神奈川県道106号子母口綱島線交点が開通。

路線状況

現在も、未開通区間の整備が進められており、特に以下の区間が注目されています。

宮内工区（720m）：川崎市主要地方道幸多摩線（多摩沿線道路）交点 - 国道409号交点（西下橋交差点）。2029年度も事業中。
等々力大橋（仮称）：多摩川を渡る橋梁で、2030年度末の開通を目指しています。

横浜市では、高田駅〜下田町6丁目（川崎市界）間を2025年度頃までに事業着手を目指しています。

橋梁

宮内新横浜線には、以下の橋梁が含まれています。

等々力大橋（仮称）（多摩川）
大ヶ谷戸橋（二ヶ領用水）
高吉橋（早渕川）
新横浜大橋（鶴見川）
鳥山大橋（鳥山川）

地理

宮内新横浜線は、以下の自治体を通過します。

神奈川県
川崎市（中原区、高津区）
横浜市（港北区）

交差する道路

宮内新横浜線は、多くの道路と交差しています。

東京都道312号白金台町等々力線（目黒通り）
川崎市主要地方道幸多摩線（多摩沿線道路）
国道409号（府中街道）「西下橋交差点」
川崎市道中原4号線（南武沿線道路）「又玄寺交差点」
神奈川県道45号丸子中山茅ヶ崎線（中原街道）「下新城交差点」
神奈川県道14号鶴見溝ノ口線（市民プラザ通り）
川崎市道尻手黒川線（尻手黒川道路）
神奈川県道106号子母口綱島線
神奈川県道106号子母口綱島線「高田駅北側交差点」
神奈川県道102号荏田綱島線「高田駅入口交差点」
都市計画道路新吉田線（未成線）
都市計画道路新吉田日吉線（未成線）
横浜市道新羽287号線「新吉田南交差点」
神奈川県道140号川崎町田線「新羽駅東側交差点」
都市計画道路長島大竹線
横浜市道新横浜元石川線「横浜労災病院北側交差点」
横浜市道環状2号線「新横浜駅入口交差点」

沿線施設

宮内新横浜線の沿線には、多くの施設があります。

等々力緑地
JR南武線 武蔵新城駅
横浜市営地下鉄グリーンライン 高田駅
横浜市営地下鉄ブルーライン
新羽駅
新羽車両基地
北新横浜駅
新横浜公園
横浜国際総合競技場
横浜労災病院
* 新横浜駅

宮内新横浜線は、地域住民の生活を支える重要な道路であり、今後の整備が期待されます。

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